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the Focus – ドラマーの足元に大接近! – #7 ZAX[The BONEZ、Pay money To my Pain]

  • Photo:Yoshifumi Shimizu/Text:Koju Okayasu

the Focus #7:ZAX[The BONEZ、Pay money To my Pain]

ドラマーなら誰もが気になる足元の動きを、超近距離で捉える新連載=“the Focus”! 第7回目は、Pay money To my Painのメンバーとして日本ラウド・ロック界を轟かせ、現在はCharのサポートや、The BONEZで活躍するドラマー、ZAX。敢行中のバンドのツアー、“We are The BONEZ Tour 2021”でキャッチしたフット・ワーク映像を公開!

脚&身体全体が生み出すエネルギーが
足裏→ペダル→ バスドラまで無駄なく伝わる

パワフルなプレイと圧巻のパフォーマンスが持ち味のZAXのドラミングは、足元だけに注目してもダイナミックで迫力満点! 踏み位置はフット・プレートの真ん中辺りに母指球がくるイメージで、足首を柔軟に使った踏み方が大きな特徴だ。おそらく、脚だけでなく身体全体から生み出されるエネルギーが、カカトの上下動によって波打つように、足裏→ペダル→ バスドラまで無駄なく伝わっていて、ビーターも床と水平になるくらいまで最大限返っている様子が見てとれる。

曲を通して使われるメイン・パターン(0:05〜)はツイン・ペダルを生かして両足で力強く踏んでいるが、スネアを叩くタイミングだけバスドラを抜くことによってバック・ ビートの輪郭を際立たせている。このパターンの踏み出し、さらに 1:29〜 のパターンで見られる右足のダブルでは、基本的にスライド奏法を使用。尚且つ、細かいフット・ワークになるほど、つま先の屈伸まで絶妙にコントロールして音量/音圧を揃えているように見受けられ、ツブ立ちの良いサウンドの1つの秘密と言えそうだ。

また、グルーヴの一貫性において大きな役割を果たしているのが、左足のモーション。ブレイク時やハーフ・タイム・ビートのときでも、4分で床を打ち鳴らすような動きをキープしていて、楽曲が持つ突進するような推進力に寄与していると思われる。

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