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the Focus – ドラマーの足元に大接近! – #5 ゆーまお

  • Video:Rhythm & Drums Magazine Photo:Taichi Nishimaki Text:Yusuke Nagano

the Focus #5:ゆーまお[ヒトリエ]

ドラマーなら誰もが気になる足元の動きを、GoProを駆使して超近距離で捉える新連載=“the Focus”! 第5回目は先日3ピース体制で初となるアルバム『REAMP』をリリースしたヒトリエのゆーまお。結成7周年ライヴ『HITORI-ESCAPE 2021 -超非日常六本木七周年篇-』のアンコールでも披露された「モンタージュガール」の足元をキャッチした。

コンパクトな足首の動きながら脚全体が巧みに連動
インパクトの瞬間のスナップが力の伝達のポイント

アップ・テンポのダブル・タイム系リズムを、小気味良い躍動感で演奏するゆーまおの足元動画。タイトなツブ立ちと安定感のある音色が印象的なバス・ドラムは、ヒール・アップ奏法を基本として、親指のつけ根の母子球あたりで圧力を加えて踏んでいる。足を乗せる位置がフット・ボードの先端部に近いのも特徴的だ。

フォーム的には、カカトを必要以上に高く上げずに、足の裏が床と平行くらいを基準として、単打ではヒット時にカカトがヒール・プレートにつくあたりまで下りている。足首の動き自体は比較的コンパクトだが、それでもビーターを大きく振ることができるのは、腿~足首~つま先といった脚全体の巧みな連動があってのものだろう。

インパクトの瞬間の足首のスナップの使い方もとてもうまく、脚全体の重さをロスすることなくつま先に伝えるその動きに、輪郭が明確な太い音色を生み出すポイントがあると感じる。

また2連打は、腿を1回落とす動作の中で、高さを2段階に分けて踏む奏法を中心に演奏。具体的には足裏が床と平行くらいの高さで1打、カカトをヒール・プレート付近まで下ろして2打目という使い分けを軸として、2打目は足を僅かに前方にスライドさせている点にも注目。そのブレることないコンスタントな動きが、ツブ立ちやタイミングの安定感を導いている。1:16〜あたりではツイン・ペダルの連打も出てくるが、ここは右足スタートで踏んでいる。

【ゆーまおの足周り】

▲フット・ペダルはDW-9002。ビーターはデフォルトの2WayからMDD/MCDに標準装備されているコントロール・ビーターに換装。左右の角度を微妙に調整している。

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