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Column – 和楽器バンド山葵の『ドラムにこじつけッ!』 第4回「ドラムと料理」

  • Text & Illustration:wasabi

ドラムと料理

はいどーも、ドラムとペンは右利きだけど包丁は左利き、山葵です。

今回のこじつけテーマは「料理」ですけれども、ワタクシ実はつい最近、

正式に調理師免許を取得

しまして、晴れて調理師の肩書を取得しました。
好きが高じて、料理でも一応プロを名乗れるようになっちゃいました。えっへん。

そもそも僕が料理をするようになったのは高校生の頃。
当時高校近くの下宿に住んでいたのですが、将来上京し一人暮らしをすることを見越して、来るその日のために時間を見つけては料理の練習をしておりました。
もちろん最初からうまくいくはずもなく、鍋いっぱいにできたポッソポソなお好み焼きは、今となってはいい思い出です。

その後プロドラマーを志して上京し、そこそこ自炊はできる方でしたが、きちんと料理の基礎を学んだのは寿司屋でのバイト時代でした。

寿司屋での約3年半の間、気付けば裏の厨房を仕切り、魚の仕込みや焼き物、煮物、蒸し物、お椀などの料理を任せられました。
おそらくドラマー界で一番たくさんエビの皮むきと玉子を焼いたのは僕でしょう。

そのときの寿司屋の大将には大変お世話になり、とてもかわいがってくださりました。
非常によく面倒を見てくださったおかげでバイト生活の居心地は良く、「板前も悪くないなぁ……」と一瞬よぎりましたが、上京した頃の初心をギリ思い出し、夢に食らいついた結果なんとか今日の僕がいるわけです。

まぁそんなこんなで何とかプロ・ミュージシャンになったわけですけども、今でも人に料理を振る舞うのが好きで、バーベキューの上位互換「バーべテン」を主催したり、友達を自宅に呼んでおもてなししたりします(自称「山葵食堂」)。

そんな僕が料理をする上で一番大事にしているのは

食べる人の顔を思い浮かべること

です。

好き嫌いはないか
なるべく適温で提供できるようにするにはどうすればいいか、
鮮度を最大限維持して提供できないか
もっと繊維を傷つけない切り方はないか
食欲をかき立てる盛りつけはできないか、
もっと喜んでもらうにはどうすればいいか……

まだ至らないところはいくらでもありますが、そんなことを考えながら、今できる範囲で最大限のことを実行できるよう包丁を握っております。

“食べた人が笑顔になる”、月並みな表現ですが僕は料理をする上でそれが一番楽しいのです。

ライヴのリハーサルのとき、僕はよく客席まで降りていろんな席からステージを眺めるようにしています。
“ここからステージはこう見えているのか…この席まで音を届けよう”
と、そのイメージをなるべく固めて本番に臨みたいからです。

「楽しかったです!」、「感動しました」、「おかげで元気をもらえました!ありがとうございました」

そんな言葉をもっとたくさん聞くために、僕はミュージシャンとしてより高みを目指していくのでしょう。

ドラムも料理も、それを楽しんでくださるお客さんの顔をイメージする。
そんな思いを忘れずに、これからもスティックと包丁を握っていきたいものです。

ではまた!

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Profile
わさび●岡山県育ち。中国人の父と日中ハーフの母を持つ。15歳でドラムを始め、YOSHIKIやチャド・スミス、トーマス・プリジェンなどに影響を受ける。動画投稿サイト“ニコニコ動画”にアップした演奏が話題となり、和楽器バンドに加入。コンポーザーとしてもスキルを磨き、最新作『TOKYO SINGING』ではリード曲「Singin’ for…」を作詞作曲。中学の頃からは筋力トレーニングも続けており、2020年の年末特番「SASUKE2020~NINJA WARRIOR~」へも出場し、話題を呼んだ。

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黒流(和太鼓)、亜沙(b)、いぶくろ聖志(箏)、神永大輔(尺八)、鈴華ゆう子(vo)、町屋(g、vo)、蜷川べに(津軽三味線)、山葵(d)

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