NOTES
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UP
和楽器バンド山葵の『ドラムにこじつけッ!』 第2回「ドラムとロッククライミング」
- Text & Illustration:wasabi
ドラムとロッククライミング
はいどーも、筋肉痛は肉体の悦び、山葵です。
第2回目となるドラムにこじつけるテーマは、僕の大好きなスポーツ、
ロッククライミング
です。よく巷で耳にするボルダリングとか、そういうやつですね。
僕はクライミング歴約7年になりますが、ロッククライミングとはなんぞや?を読者のみなさまに伝えるため、ドラマーのジャンルに例えてわかりやすい(?)表にしてみました。
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このうち僕はボルダリングとリードクライミングをよくやっております。
なので何かスポーツされているんですか?と聞かれたときには、カッコつけて
「フリークライミングをやってます」
とドヤ顔で答えるようにしています。
バチと言わずスティックって呼ぶようなもんですね。ちょっと違うか。
始めたきっかけは、友達に誘われてボルダリング・ジムに連れて行かれたことでした。
初めて見る壁一面に敷き詰められたカラフルなホールド(壁に取りつけられた突起物)たち。
それに触れた瞬間、頭にビリッと電流が走り、直感でこう思いました。
「あっ、これとは一生の付き合いになるな」
実はこの感覚、それまでの人生で一度だけ体験したことがあります。
何を隠そう、初めてドラムを叩いた瞬間です。
思い返せば、高校生時代はあまり学校生活には馴染めない子でした。
軽音部がなかったため、街のドラム教室に通ってはコツコツと練習し、楽器屋とライヴ・ハウスで仲間を作り、タイコ叩きとバンド活動に明け暮れる日々。
周りの誰よりもドラム好きを自負して、何でか知らんけど俺のプレイはカッコいい!という謎の自信もあったけど、
「くそっ、なんであいつらは俺らよりも人気なんだ……」
と周りのチヤホヤされてるバンドに嫉妬することもしばしば。
でも、そんなことを考えてる暇があるなら、結局は自分を磨いていくしかないことはわかってはいました。
クライミングも音楽と同じで、本質的に誰かと戦うものではなく、ひたすら自分自身と向き合うスポーツです。
岩や壁は動くことはないので、課題が登れなかったとしたら誰のせいでもない。
技術なのか、フィジカルなのか、はたまた気持ちの問題か、自分に何かが足りないだけです。
なんだかそういうところが自分の性分に合っていたのかもしれませんね。
何十回もトライして、ようやく完登できたときの体の内から溢れ出る快感。
ぜひみなさんにも1度体感してみてほしいです。
しばらく前から続くクライミング・ブームもあり、最近はクライミング・ジムがたくさんあるので、ご近所のジムを見つけて1度体験してみてはいかがでしょうか。
ではまた!
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わさび●岡山県育ち。中国人の父と日中ハーフの母を持つ。15歳でドラムを始め、YOSHIKIやチャド・スミス、トーマス・プリジェンなどに影響を受ける。動画投稿サイト“ニコニコ動画”にアップした演奏が話題となり、和楽器バンドに加入。コンポーザーとしてもスキルを磨き、最新作『TOKYO SINGING』ではリード曲「Singin’ for…」を作詞作曲。中学の頃からは筋力トレーニングも続けており、2020年の年末特番「SASUKE2020~NINJA WARRIOR~」へも出場し、話題を呼んだ。
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