NOTES
フレーズがワン・パターンになってしまう、プロ・ドラマーが叩くようなカッコいいテクニックを身につけたい、とにかくもっとうまくなりたい……そういったドラマーにオススメしたいのが、凄腕ドラマー25人のマル秘テクニックが学べる教則本=『最強のドラム練習帳〜名手25人の究極技〜』。今回は、キング・クリムソンをはじめ、数々のプログレ・バンドのドラマーを歴任した鬼才、ビル・ブラッフォード。テクニカルな変拍子パターンを操り、独創的なプレイを展開してきた彼のプレイのエッセンスをここで解説!!
ベーシック・アプローチ
4分の7拍子のパターンで、変拍子のリズムのとらえ方をわかりやすく示したもの(Ex-1/0:00〜)。1小節目は4分の3+4分の4拍子。2小節目は4分の4+4分の3拍子の形でビートが区切られている。このように変拍子の中でどのようにビートを構験するかがポイントとなる。
ビル・ブラッフォード流アプローチ
Ex-2(0:13〜)は8分の7拍子のパターンで、2小節目のアタマのバス・ドラムが抜け、1小節目を4分の4拍子のように聴かせる。拍子の構造をうまく利用したからくり的なアプローチだ。叩きながら拍子を見失わないよう注意しよう。
バラディドルを使った、ブラッフォード流の手癖的なアプローチ(Ex-3/0:22〜)。手順はパラディドル・ディドル(RLRRLL)の形。こうした手順を組み替えて変拍子に対応していくのが特徴だ。フィルのチェンジ・アップはシングル・ストロークで。
Ex-4(0:32〜)は、8分の7拍子のパターンで、小節最後はスネアの16分のゴースト・ノートで埋めている。ビートの区切り方としては8分の4拍子+8分の3拍子という形になる。ゴースト・ノートによってスムーズなビートの流れを作っているのが特徴だ。
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Vol.04 チャド・スミスに学ぶロックとファンク・ビートの融合
Vol.05 マイク・ポートノイに学ぶ発展型ツーバス・テクニック
Vol.06 デヴィッド・ガリバルディに学ぶ複合パターン作り
Vol.07 ヴィニー・カリウタに学ぶ奇数割り変則フレージング
Vol.08 バーナード・パーディに学ぶ躍動のファンク・ビート
Vol.09 神保 彰に学ぶハイテク・フィルと左足クラーベ
Vol.09 神保彰に学ぶハイテク・フィルと左足クラーベ – 2
Vol.09 神保彰に学ぶハイテク・フィルと左足クラーベ – 3
Vol.10 スティーヴ・ジョーダンに学ぶR&Bスタイルのグルーヴ
Vol.11 サイモン・フィリップスに学ぶ左半身強化プレイ
Vol.12 トニー・ウィリアムスに学ぶ高速&変則レガート
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Vol.14 オマー・ハキムに学ぶダイナミクス・コントロール
Vol.15 デニス・チェンバースに学ぶ超高速フィルイン