NOTES

UP

Lesson – 最強のドラム練習帳〜 Vol.03 コージー・パウエルに学ぶ重量級ツーバス・ドラミング〜

  • Text:Michiaki Suganuma

フレーズがワン・パターンになってしまう、プロ・ドラマーが叩くようなカッコいいテクニックを身につけたい、とにかくもっとうまくなりたい……そういったドラマーにオススメしたいのが、凄腕ドラマー25人のマル秘テクニックが学べる教則本=『最強のドラム練習帳〜名手25人の究極技〜』。ドラマガWebではそのコンテンツの一部を公開! 第三弾は大口径のドラムを太いスティックで豪快に叩き切るハード・ロック・ドラムの代表格=コージー・パウエルのツーバス・プレイについて学んでいこう!

フレーズ&テクニック解説

1970年代からブリティッシュ・ハード・ロックの旗手として、さまざまなバンドで活躍したコージー・パウエル。その特徴は何と言っても大きなツーバス・セットによるハード&ヘヴィなプレイだ。実際に極太のスティックを振り回しながらのプレイはラウドで、ハード・ロック/ヘヴィ・メタルの基礎を作ったと言っても過言ではないだろう。

ツーバス・プレイに関しては、高速で踏み鳴らすといったことはほとんどないが、ワンバスでは出せないそのサウンドから、ツーバスを使う意味が十分に感じられる。巨大なバス・ドラムを鳴らしきる脚力も半端ではない。手足を含めてまさに“鉄人”といった感じで、レギュラー・グリップを使うあたりもカッコいい。そして時に顔を出す高速ツーバス・フィルは迫力満点だ。

大口径のツーバス・キットをレギュラー・グリップで鳴らし切るコージー・パウエル。ステージングでも魅了し、数多くのドラマーに影響を与えた

ベーシック・アプローチ

ツーバスによる典型的なパターン&フィルイン(Ex-1/0:00〜)。ツーバスは右足リードと左足リードが考えられるが、右手と右足が同期するという意味では右足リードの方がタイミングを合わせやすいだろう。フィルインも手足のタイミングを揃えるようにしよう。

ワン・ポイント・アドバイス

ツーバス奏法の習得には、左足の強化が先決。そのためにペダルのセッティングを右足のペダルと近い状態にしておくのも重要だ。普段ハイハット・ペダルを踏んでいるので、最初はバス・ドラムのペダルに違和感があるが、慣れていくしかない。なお、ヒール・アップ(カカトを上げる)奏法のとき、左右の足の上下動がバラつかないように注意。

コージー・パウエル流アプローチ

Ex-2(0:11〜)は速い8ビートでのツーバスの使用例。ポイントは1小節目の踏み方で、コージーは2拍目を左足で踏む。もちろん右足でもかまわないが、このあたりは個性の表れ。ニュアンスも微妙に異なる。4小節目はキメのフレーズで、こうした場合もツーバスをキープできるようにしておくと対応力がつく。


Ex-3(0:21〜)ランダムにツーバスを組み入れたアプローチで、小節の境目が16分音符の3連打になるのでツーバスが使われている。当然、ワンバスよりヘヴィなサウンドになるが、こうしたパターンでは意外に、連打より両足のコントロールが難しい。


Ex-4(0:31〜)もワンバスのパターンに、部分的にツーバスを加えたバリエーション。ツーバスの連打に移るときに手のビートが乱れないように。4小節目はフィルイン的なパターン崩しで、スネアとバス・ドラムの打点がズレないように注意しよう。

▼最強の練習帳 Back Number

Vol.01〜ジョン・ボーナムに学ぶ8ビートの発展パターン&フィル
Vol.02〜ジェフ・ポーカロに学ぶに学ぶハイハットによるリズム構築