PLAYER
UP
【Report】JAPAN LATIN MUSIC FESTIVAL 2022 “TIMBA”@渋谷ストリームホール
- 撮影:suguta、阿部憲護
- 取材&文:佐藤 健(ファンカッション)、大同隆太
去る10月23日、渋谷ストリームホールにて行われたラテン・ミュージックの祭典、feslatimba(フェスラティンバ)=「JAPAN LATIN MUSIC FESTIVAL 2022“TIMBA”」。ラテンの聖地=キューバで誕生し、独自の進化/深化を遂げて、今世界からも注目を集めているポップ・ミュージック“timba(ティンバ)”という名が冠されているこのイベントは、キューバで史上初の外国人音楽家としての地位を築いたラテン・ピアニストのSiNGO、そして国内屈指の実力派パーカッショニストとして知られる山北健一らが中心となって開催されたフェスだ。未来のラテン・ミュージックやカルチャーの普及を願った同イベントは、日本で活躍するさまざまなラテン・バンドが集結し、熱気溢れるパフォーマンスを披露、多くのオーディエンスを魅了した。ここではその模様をお伝えしていこう。
〜feslatimbaを終えて〜
「ラテン・ミュージック」。日本ではマイナーなジャンルですが、私が活動してきたキューバ、そしてここニューヨークは世界のラテン・ミュージックの中心地です。もちろんヨーロッパ、アフリカでも絶大な人気を誇ります。
意外かもしれませんが、実は日本やアジア地域を除く全世界では、ラテン・ミュージックは、日々の生活、そしてポップ・ミュージック・シーン、クラブ・シーンでは、なくてはならない存在なのです。
また、日本でもレゲトン、EDMなどUSのポップ・チャートの流れから、ラテン・ミュージックと認識せずに巷で流れるようになりました。
ロック・フェス、ジャズ・フェスはあるのだから、ラテン・ミュージックのフェスティバルがあってもいいはずだ……そして、フェスをきっかけにラテン・ミュージックが日本でも身近な存在になってほしい。
そんな想いから、おそらく日本初の試み、規模感のフェスティバルを、日本のストリート・カルチャーの中心地、渋谷で駅直結のStream Hallで開催しました。
出演者、スタッフ、そして参加いただいたオーディエンスの皆様が「ラテン・ミュージックを盛り上げたい」という1つの共通項で団結できたことが、今回のフェスの何よりの収穫だったと思います。
「ラテン・ミュージックはすべてを動かす力のある、エネルギー溢れる音楽です」
私自身が、この音楽の力に驚き、今回再認識することができました。
我々の目的は、フェスの「その先」です。日本においても、当たり前のようにラテン・ミュージックが我々のすぐそばで鳴っている、そんな世界を目指して、これからも走り続けます。
SiNGO(feslatimba -Japan Latin Music Festival 2022 “timba” 代表)
※各ライヴ写真をクリックするとレポート・ページに移動します。