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the Focus – ドラマーの足元に大接近! – #8 UTA[NOISEMAKER]

  • Text:Koju Okayasu

the Focus #8:UTA[NOISEMAKER]

ドラマーなら誰もが気になる足元の動きを、超近距離で捉える新連載=“the Focus”! 第8回目は、ラウド・シーンにおいてメロディアスなバンド・スタイルにより異彩を放つロック・バンド=NOISEMAKERのドラマー、UTA。バンド主宰音楽フェス“KITAKAZE ROCK FES 2021”は緊急事態宣言のため中止となってしまったが、ここでは彼らの来るべきライヴに期待を込めて、UTAの足ワザも見応えのあるバンドの人気曲「Something New」のフット・ワーク映像を公開!!

片足ダブルからツイン・ペダル使いまで
場面による的確な使い分けが秀逸

一見して目を奪われてしまう鍛え上げられたふくらはぎからも、ハード・ヒッターぶりがうかがえるUTAのフット・ワーク。ペダルのセッティングはビーター寝かせ気味&スプリングは強めで、そのパワーを生かして力強く踏み込むのに適した調整となっている。それに対して踏み位置は、ペダルのヒール部分にカカトがちょうど収まるくらいの、やや前方に置くことで、多様なフレーズへの対応性も高めているようだ。単打では脚全体で体重を乗せて踏むイメージだが、2:42 のような8分音符の連打では、よりカカトを浮かせて母指球に力点を集中させている。

さらに、細かい16分の2連打になると2通りの踏み方がある点に注目したい。1つはハイハットを使った16フィールのときで、この際にハイハットのペダルから左足が離せないのもあり、2:47 のようにスライド奏法で片足ダブル。一方、ヘヴィなパートでクラッシュ・シンバルなどを刻むときはツイン・ペダルを活用して両足に振り分け、よりパワフルなサウンドを響かせている(3:41〜)。こうした場面による的確な使い分けは秀逸で参考になる部分だ。

ラウド系のロックでよく登場するクラッシュ刻みのビートは拍の輪郭がボヤけてしまうことも多いが、ここに左足のしっかりした4分踏みを加えることで硬質な縦ノリ感をプラスしているのも大きな特徴と言えるだろう。

▼ New Release Information !! ▼

前作『H.U.E.』から約1年、NOISEMAKERの新曲として配信シングル「APEX」が6月30日(水)より順次配信開始! これまでの彼らの卓越した楽曲センスに磨きをかけ、過去一の迫力を持つサウンド・メイキングで完成させたニュー・シングルをチェック!

Digital Single「APEX」
NOISEMAKER
▲「APEX」のMVをチェック!▲

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