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【Set Up】大喜多崇規 (Takanori Ohkita)

  • [Nothing’s Carved In Stone]

最新ドラム・セット&EP「BRIGHTNESS」の制作エピソードが語られた大喜多のインタビューを公開中! 記事はこちらをチェック! 

  • Photo:Taichi Nishimaki Text:Yusuke Nagano

DRUM KIT 

バンド15周年の節目にセッティング一新
SAKAE OSAKA HERITAGE Evolvedの1バス・ハイブリッド・キット

結成15周年のアニバーサリー・イヤーを終え、新作EP「BRIGHTNESS」をリリースした4人組ロック・バンド=Nothing’s Carved In Stone。全国15箇所を巡るツアーのリハーサル現場にて、大喜多崇規の新ドラム・セットをキャッチ!

今年2月に日本武道館公演でお披露目となったのは、ブルー×グリーンのスパークル・フィニッシュが瑞々しいSAKAE OSAKA HERITAGEのEvolved。以前は同シリーズのプロトタイプをツーバス・セッティングで使用していたが、近年のプレイ・スタイルやトリガー・システムの見直しを経て、Roland RT-30Kでトリガーしたバス・ドラムを核とする1バス、2タム、2フロア・タムのキット構成にチェンジ。打面ヘッドはすべてレモで、バス・ドラムはパワーストローク3クリアを使用。タム類にはクリア・エンペラーを張り、ジェル・ミュートを施している。パイステで統一されたシンバル12点は、若干の高低差をつけながら、ラック・システムでシンメトリックに配置。密度の高いセッティングとなっている。

長年ブラス・スネアを愛用してきた大喜多だが、メイン・スネアは、レンタル使用して気に入ったという、SAKAE OSAKA HERITAGEのPhosphor Bronze(14"×6.5")を新たに導入。打面ヘッドはレモのCS Xコーテッドで、Roland RT-30HRのトリガーをセット。サイド・スネアは旧SAKAEのアルミ・シェル(14"×6.5")。深さについても、以前は5"〜5.5"を使用していたが、サウンドのロー感を求めてより深さのある6.5"をチョイスしたとのこと。こちらの打面ヘッドは、レモのブラックスエードアンバサダーに、リング・ミュートとジェル・ミュートを重ねて倍音をカット。そのすぐ上にはRolandの8”パッドをセットし、奥行きのあるハイブリッド・サウンドを演出。

フット・ペダルは旧SAKAEのツイン・ペダルで、DWのコントロール・ウェイト/インパクト・アジャスタブル・ビーターをセット。奏者左側のボードには、Rolandのトリガー・モジュールやミキサーが置かれていた。使用スティックは自身のシグネチャー・モデル。以前はグリップ・テープを巻いていたが、「基礎練を重ねたせいか、今ではスティックが吸いつくような感じになっているので、いらなくなりました」と大喜多。イヤモニは、64 AUDIOのA12を使用。

SET UP!

【Drum Kit】
SAKAE OSAKA HERITAGE

Evolved Maple
22"×18"BD、10"×7"TT、12"×7"TT、14"×12"FT、16"×14"FT

【Snare Drum】
SAKAE OSAKA HERITAGE

Phosphor Bronze 14"×6.5"(Main)

SAKAE
Aluminum Snare SDM1465AL 14"×6.5"(Side)

【Cymbals】(L→R)
PAISTE
14" PST-X Swiss Flanger Stack(top&bottom)
16" Signature Full Crash
10" Signature Splash
18" Twenty Custom Full Crash
14" Signature Dark Crisp Hihat
22" Signature Full Ride
18" Signature Power Crash
13" Signature Dark Crisp Hihat+14" Signature Thin China
10" PST-X Swiss Splash+18" Signature Precision China
20" 2002 Novo China

【Elecrtonic Drums】
Roland

TM-6PRO(Sound Module)
RT-30HR(Acoustic Drum Trigger)
RT-30K(Acoustic Drum Trigger)
PD-8(V-Pad)

DRUM KIT 

【Past Kit:2019〜2023】
新スタートを切ったバンドを支えるハイブリッド仕様のキット

自主レーベル“Silver Sun Records”を立ち上げ、19年9月にレーベル初のアルバム『By Your Side』をリリースしたNothing’s Carved In Stone。同年の6月に日比谷野外音楽堂でキャッチした大喜多崇規の新たな愛器は、SAKAE OSAKA HERITAGE のEVOLVED MAPLEで、ラックによって組み上げられた変則ツーバス多点キット。軽快な楽曲で雰囲気を変えるために使用する20"のバス・ドラムは、以前まではツイン・ペダルのスレイヴ側を用いて遠隔操作していたが、今回はダミーとなっていて、その役割をローランドのキック・ペダル・トリガー、KT-10で継承している。パイステで統一されたシンバル類は、広角的にセッティングされた見た目の派手さも特徴。スタックスや穴空き、スプラッシュなどのエフェクト系も目立つが、これらはチョップス系のフィルを決めどころで活用する大喜多のドラミングには欠かせないアイテムでもある。

SET UP!

【Drum Kit】
SAKAE OSAKA HERITAGE
EVOLVED MAPLE
22"×18"BD、20"×16"BD、
10"×7"TT、12"×8"TT、
14"×12"FT、16"×14"FT

【Snare Drum】
SAKAE
Brass Shell 14"×5.5"(Main)
Bubinga Shell 14"×5"(Side)

【Cymbals】(L→R)
PAISTE
14" PST X Swiss Flanger Stack、
16" PST X Swiss Thin Crash、
14" Signature Dark Crisp Hi-Hat、
18" Signature Power Crash、
10" Twenty Splash、
12" Signature Splash、
22" Twenty Metal Ride、
19" Signature Reflector Heavy Full Crash、
13" Twenty HiHat+14" Signature Thin China(with MEINL Ching Ring)、
20" 2002 Novo China

【Electronic Drums】
ROLAND
TM-6 PRO(Trigger Module)、
KT-10(Kick Trigger Pedal)、
PD-8(Pad)