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    最強のドラム練習帳 〜 Vol.13 村上“ポンタ”秀一に学ぶメロディアス・プレイ

    • Text:Michiaki Suganuma

    フレーズがワン・パターンになってしまう、プロ・ドラマーが叩くようなカッコいいテクニックを身につけたい、とにかくもっとうまくなりたい……そういったドラマーにオススメしたいのが、凄腕ドラマー25人のマル秘テクニックが学べる教則本=『最強のドラム練習帳〜名手25人の究極技〜』。今回は先日急逝された、日本を代表するトップ・ドラマー、村上“ポンタ”秀一氏。ここでは追悼の意を込めて、氏のプレイ・スタイルの一旦に迫ってみたい。

    ベーシック・アプローチ

    ハーフ・タイムのビートでのフィルインのアプローチ(Ex-10:00〜)で、ハイハット・オープンの使い方や、4小節目の間を空けたタム回しが特徴。4小節目アタマの16分音符を強く叩きすぎないようにするのが、なめらかなフレージングのコツ。

    村上“ポンタ”秀一流アプローチ

    Ex-20:16〜)は、フラムを使った、間を生かしたハーフ・タイム独特のアプローチ。テンポがゆったりしているので、フラムもややバラけた感じの方が雰囲気が出る。4小節3拍目のスネアのラフ(転がし)もフレージングの重要なポイント。口で言うと、巻き舌で“ラタトン”という感じか。


    ポンタ流のフレージングの特徴が表れたアプローチ(Ex-3/0:30〜)。ポイントは2小節目の2拍目で、このアタマ抜きのアプローチにより、独特の間とスピード感が生まれる。ベーシック・アプローチ同様、32分音符の部分はストロークに逆らわず少し弱めに入ってくる。全体の手順にも注意しよう。


    Ex-3の2小節目と同じ音型を、最後のシンコペーションのキメの導入として用いたバージョン(Ex-4/0:42〜)。この音型が2拍目から入るのがポイント。このように使用する状況を変えたり、拍をずらして使ったりすると違った歌い方になるという一例だ。

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