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    岩瀬立飛がドラム・セットで叩く“世界のリズム” #9 – レゲエ系のリズム①

    世界中のリズムを研究する名手=岩瀬立飛が、各国のリズムをモチーフとしたパターンをドラム・セットで演奏&解説した、ドラマガ2011年10月号の特集“世界のリズム”。ドラマガ Webではその一部を、演奏音源つきで地域ごとに紹介! 今回は、ジャマイカ発祥の「レゲエ系のリズム」。現代のダブやドラムンベースにも影響を与えるリズムをドラム・セットで実演して解説していきます

    #9 レゲエ系のリズム①

    レゲエ系リズム その1ワンドロップ/ロッカーズ(ハネる)

    レゲエでよく用いられるリズム。トランジスタ・ラジオでアメリカのR&Bを聴き、そのまま叩いてみたらこうなったらしいです。バス・ドラムが聴きづらいから、スネアの音がバス・ドラムと感じたのでしょう。バンドでは、ベースと共にタイム・キープするのが基本なのですが、セクションのアタマのクラッシュはスネアと共に16分音符後ろにズラしたり、フィルインなんか次の小節の4拍目まですれ込むのは当たり前。フィルインが意外なとこで鳴れば、よりカッコ良い!……ようです。

    ▲Ex-1/0:00〜
    ▲Ex-2/0:18〜

    Ex-1〜2までまとめて聴いてみよう!

    ワンドロップ/ロッカーズ(ハネる)をドラム・セットで聴くとこうなる!

    レゲエ系リズム その2ワンドロップ/ロッカーズ(ハネない)

    前述のハネた(スウィング)バージョンとこちらのハネないバージョン、どちらも使用頻度は高いです。ちょいハネから3連ハネまで、ハネ具合いがいろいろできるのも魅力。前の話の続きですが、ハネたリズムにハネないフィルイン、またはその逆も大歓迎。“ダブ”につながるギターやキーボードなどにディレイが良く使われますが、ドラムが入力でやっても面白いですね。これのコツは1打目の半分の音量が2打目、その半分が3打目その半分が4打目……とつなげていけばうまくいきます。

    ▲Ex-3/0:00〜
    ▲Ex-4/0:16〜

    Ex-3〜4までまとめて聴いてみよう!

    ワンドロップ/ロッカーズ(ハネない)をドラム・セットで聴くとこうなる!

    レゲエ系リズム その3ダブ

    “ダブ”というのは、ディレイなどのエフェクターを過剰に駆使して曲を作り上げる手法の1つで、これはそういったセッションの伴奏で使われているリズム。ひたすらキープする感覚なのですが、変なタイミングのフィルイン(これがレゲエ的)も大歓迎です。

    ▲Ex-5/0:00〜

    岩瀬立飛がドラム・セットで叩く“世界のリズム” – BACK NUMBER

    #1:キューバ系のリズム①

    #2:キューバ系のリズム②
    #3:キューバ系のリズム③
    #4:キューバ系のリズム④
    #5:カリプソ系のリズム
    #6:ブラジル系のリズム①
    #7:ブラジル系のリズム②
    #8:ブラジル系のリズム③

    ◎Profile
    岩瀬立飛(Tappi Iwase):愛知県出身。14歳でドラムを始め、日野元彦、坂田 稔に師事。高校では吹奏楽部でパーカッションを担当。その後、1988年に渡米。ピーター・アースキンやデヴィッド・ガリバルディに教えを受けながら、現地でライヴ、レコーディング活動を展開。帰国後、現在に至るまで自身のバンドである。Nervioや宴での活動の他、エリック宮城バンドをはじめ、さまざまなセッションで活躍中。

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