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Interview – 真太郎[UVERworld]後編

  • Interview & Text:Rhythm & Drums Magazine Photo:Takashi Hoshino

ライヴの空気感をコントロールするイメージを持って
やりきろうっていう思いでライヴをしていると
ドラムを叩いていても面白いなと思える

今年、バンド結成20周年&デビュー15周年を迎えたUVERworld。今回はそのWアニバーサリーを記念して、バンド・サウンドの核を担うドラムの真太郎に、本誌&ドラマガWeb連動コンテンツとなるロング・インタビューを敢行! Webで全3回に渡りお届けするスペシャル・コンテンツの第2弾となる今回は、インタビュー後編! 前編に引き続き、メンバーとのリズムの捉え方や、大会場でのライヴを経て、どのようにドラム観が変化したかについて語ってもらった。

みんなが突っ込み出したときは
ドラマーの僕がそれよりも前に突っ込んでいく

●ライヴ中、UVERworldのメンバーとは、リズムの面でどのようにバランスを取っているんですか?

真太郎 メンバーそれぞれのリズムの捉え方が、結構バラバラなんですよね。僕は、鳴ったものを的確に捉えられるっていう安心感が欲しくて、なるべくクリックの後ろを押していきたいんですけど、だいたいのメンバーは前ノリで……でも、ベース(信人)はなるべく僕が鳴らした後ろをついてくるように意識しているみたいです。

僕は、クリックより前に行きすぎてどこにいるかわからなくなることに恐怖を感じるので、引っ張っていかれると後ろに戻したくなってくるんですよ。今は全員がクリックを聴いているから良いんですけど、インディーズの頃は僕しか聴いていなかったから、他のメンバーがガンガンハシっていくのを、僕が戻す癖っていうのがついていて。

ライヴ中は、うちのヴォーカル(TAKUYA∞)もクリックと僕のドラムに対してリズムをどう当てていくかっていうところで気を遣っているなっていうのはすごく感じますね……そう思ってふと見たら、“イヤモニ外してるやん!”っていうときもありますけど(笑)。

●(笑)。クリックの後ろを押すイメージで叩くというのは、真太郎さんの中で昔から一貫しているんですか?

真太郎 (前身バンドの)SOUND極ROADよりもっと前……コピー・バンドをしていた頃とかはまだ僕もクリックは聴いていなくて、当時は僕がメンバーの中で一番前に突っ込んでいたんですよ。だから「お前、めっちゃ速いぞ」とよく言われていて。クリックを聴くようになってからも、最初の頃はライヴで熱量を感じたかったから、クリックよりも前に出ていたんです。

でも、そうするとみんなも僕のドラムについてくるから、ようやく気づいて振り返ったときに“あれ、どこ行った?”みたいなことになるんですよね。それでシーケンスとかも訳がわからなくなって、演奏事故になったことが何回かあって……そういう経験から、今はクリックの音が鳴ったことを感じてから叩かないと怖くなったっていうのもあるんじゃないかなと思います。リズムというものの捉え方に関しては、苦労しました。

●クリック練習みたいなことはされたんですか?

真太郎 めちゃめちゃしました。クリックに合わせること自体はそんなに苦労はしなかったんですけど、バンドとしてやったときに、クリックもメンバーの音も聴かないといけないし、僕もテンションが上がって前に突っ込みたくなっても、冷静になって戻さないといけないしで、そういうもどかしさはありましたね。

でも今では、みんなが突っ込み出したと感じたら、ドラマーの僕がそれよりも前に突っ込んでいくのが手っ取り早いんです。そうなると、みんなが戻るから。若いときは、僕が突っ込むとみんなも一緒になってハシっていくみたいな感じだったんですけど、ここ何年かは、例えば僕が一気に突っ込んだら、ヴォーカルが戻すんですよね。今ではそういうふうにして、お互いにバランスを取れるようになりました。

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★真太郎 アニバーサリー・インタビュー掲載号

リズム・ドラム・マガジン20年10月号

●メンバー同士の耳の中だけでの駆け引きがあるんですね。でもそれもイヤモニ全盛の現代ならではのバンド・アンサンブルのあり方というか……。

真太郎 誰かに「演奏が機械っぽくなるバンドもいるけど、UVERworldって、本当にクリックを聴いてるのかっていうくらい抑揚があるよな」って言われたことはあるんですけど、その裏ではあっちゃこっちゃやっているっていう(笑)。