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Drummer’s Disc Guide – August 2020

– August 2020 –

【A】=アルバム 【M】=ミニ・アルバム 【E】=EP 【V】=DVD、Blu-ray


【A】MY FIRST STORY『V』

d:Kid’z

伝家の宝刀“マシンガン・フィル”も健在
エレクトロニック・ドラムと生ドラムの融合も新しさを表現

まさかこんな日が……僕が世界で一番尊敬するドラマーKid’zさんのレビューを書かせていただける日が来るとは。恐縮ながらコメントさせていただきます。今回のフル・アルバム、聴かせていただいた感想……まず一番に“え、ハネてる⁉︎” 今までとは一味違う、ロック・サウンドの中にポップ感、オシャレ感が足された“新しさ”を感じました。極上のバラード曲、ゴースト・ノートが美し過ぎます。ミドル・テンポの楽曲、細かいハイハット・ワークが光っていました。エレクトロニック・ドラムと生ドラムの融合もかなり新しさを表現されていて、ハイ・テンポな楽曲でのKid’zさんの伝家の宝刀“マシンガン・フィル”もご健在です。1枚通して聴いて圧巻の一言。ドラム教えてください……。(ねぎ/Novelbright)

◎Disc Information
【参加ミュージシャン】Kid’z(d)、Nob(b)、Teru(g)、Hiro(vo)

発売元:INTACT RECORDS 品番:INRC-0046 本体価格:¥3,000 発売日:2020.08.12

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【V】UVERworld『UNSER TOUR at TOKYO DOME 2019.12.19』

d:真太郎

ドームの天井から煽るような熱さと
地を這うような冷静さとで大舞台を支えるドラミング

2019年12月に行われた東京ドーム2days、その初日の映像作品。超満員の観衆の前で生み出された迫力と熱量はそのままに、あらゆる音がクリアかつバランス良く聴こえるミックスに驚かされる。音作りにこだわり続けてきた“チームUVERworld”の技術と経験値が生かされた結果と言えよう。ドラマーの真太郎は、“スタジアム・ドラミング”のお手本のごとく、ドームの天井から煽るような熱さと、地を這うような冷静さとで大舞台を支えていく様子が頼もしい。この日の約2ヵ月後から世界は激変し、我々は1本のライヴの尊さを知る。ラストの「MONDO PIECE」の光景にさまざまな想いを馳せつつ、いつか一緒に作り直せる日を待ち望みたい。(山本雄一/RCCドラムスクール)

◎Disc Information
【参加ミュージシャン】真太郎(d)、信人(b)、彰/克哉(g)、誠果(sax)、TAKUYA∞(vo)

発売元:gr8!records 品番:SRXL-259(Blu-ray)/SRBL-1925(DVD) 本体価格:¥6,300(Blu-ray)/¥5,800(DVD) 発売日:2020.07.01

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【E】OKAMOTO’S「Welcome My Friend」

d:オカモトレイジ

彼ら流のロックの作法をキメながら続くストーリーに
チェック・ポイントがまた1つ打たれたような作品

転がり続けるために、いつの間にか大人になるのをやめたり、狭いジャンルの型を守ってしまうピーターパンのようなロック・バンドマンが多いような気もするけど、OKAMOTO’Sはそれとは違って、音楽性に柔軟で、許容範囲の莫大な広さを感じます。それでいて彼ららしさをいつも担保している作品を聴くたびに、いちバンドマンとして憧れつつ、ある種の頼もしさを感じます。この先どんな音楽を作っても、たぶんOKAMOTO’Sの音楽は、形容できないOKAMOTO’Sらしさに満ちているんだろうと思えます。10年以上も彼ら流のロックの作法をキメながら、かつ価値観を広げながら続くストーリーにチェック・ポイントがまた1つ打たれたような作品です。(大井一彌/DATS、yahyel、Ortance)

◎Disc Information
【参加ミュージシャン】オカモトレイジ(d)、ハマ・オカモト(b)、オカモトコウキ(g)、オカモトショウ(vo)

発売元:アリオラジャパン 品番:BVCL-1099 本体価格:¥2,300 発売日:2020.08.26

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