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Ultimate Drum Technique #24 One Hand Roll Part 2

  • Text & Score & Video:Hiroshi Matsuo

CHAPTER24:ワン・ハンド・ロール Vol.2

みなさんこんにちは、松尾啓史です。第24回では、前回習得したワン・ハンド・ロールのテクニックを、実際にドラム・セットへと応用してみましょう。

ワン・ハンド・ロール
〜Advanced編〜

Advanced編では、習得したテクニックを実際にドラム・セットへと応用してみましょう。ロール部分以外の動きが増えることでトラディショナルなモーションと両立が必要になり、四肢のコントロールの難易度がぐんと上がります。

ワン・ハンド・ロールをドラム・セットへ応用する際は、タイコのピッチをやや高めに設定するなど表面張力を強くしておくことで、サウンドのレスポンスも良くなり、プレイしやすくなります。

Ex-9は、ワン・ハンド・ロールでのスネア連打にシンバルを絡めたフィル・アプローチです。シンプルではありますが、まずはここからチャレンジしてみましょう。 

Ex-10はバウンス・フィールに応用したアプローチで、6連符が含まれることによって左右の手のモーションがやや複雑になるので注意しましょう。

Ex-11はドラムンベース風のスピーディーなアプローチです。最もワン・ハンド・ロールが生かされるドラミングと言っても過言ではないでしょう。ぜひ楽しんでプレイしてみてください。

Ex-12は、32分音符を用いたフィル・アプローチです。フロア・タムとスネアを同時に高速連打するワン・ハンド・ロールならではの特殊なフィルインとなっています。

Ex-13はサンバ風のパルチード・アウト(アルト)のリズムを意識したアプローチです。上半身と下半身のリズム・グリッドが崩れないよう、正確なドラミングを心がけましょう。

Ex-14Ex-9同様にシンバルを絡めたアプローチですが、こちらはさらに高速なスネア連打を必要とするパターンとなっており、やや難易度は上がります。

Ex-15は片方の手でタムに対してワン・ハンド・ロールを行いつつ、もう片方の手でベンドを行い、ピッチを変化させるアプローチです。かなり特殊な演奏方法ですが、ここぞという場面で使うと効果的です。

Ultimate Drum Technique – BACK NUMBER

■CHAPTER 1:モダン・フット・ワーク
■CHAPTER 2:左足のハイハット・コントロール
 ▶︎上記2つについてもっと詳しく知りたい方は、リズム&ドラム・マガジン20年7月号をチェック!


■CHAPTER3:ゴースト・ノート
■CHAPTER4:ワン・ポイント・モジュレーション
 ▶︎上記2つについてもっと詳しく知りたい方は、リズム&ドラム・マガジン20年10月号をチェック!

■CHAPTER5:トラップ・ビート
■CHAPTER6:トラップ・ビート Vol.2
 ▶︎上記2つについてもっと詳しく知りたい方は、リズム&ドラム・マガジン21年1月号をチェック!

■CHAPTER7:オッド・グルーヴ
■CHAPTER8:オッド・フィル

■CHAPTER9:メトリック・モジュレーション
■CHAPTER10:メトリック・モジュレーション<奇数分割 ver.>

■CHAPTER11:スティック・トリック Vol.1
■CHAPTER12:スティック・トリック Vol.2

■CHAPTER13:ミスター・ハイハットに挑戦 Vol.01
■CHAPTER14:ミスター・ハイハットに挑戦 Vol.02

■CHAPTER15:チェンジ・アップ/ダウンで緩急自在 Vol.01

■CHAPTER16:チェンジ・アップ/ダウンで緩急自在 Vol.02

■CHAPTER17:レフトボディ・オスティナート Vol.01
■CHAPTER18:レフトボディ・オスティナート Vol.02

■CHAPTER19:リニア・ゴースト Vol.01
■CHAPTER20:リニア・ゴースト Vol.02

■CHAPTER21:メトロノーム・ハック Vol.01
■CHAPTER22:メトロノーム・ハックVol.02

■CHAPTER23:ワン・ハンド・ロールVol.01

◎Profile
まつおひろし:豊富なドラム知識を生かし、リットーミュージックより自身の執筆する教則本『究極のドラム・トレーニング・バイブル』をリリース。現在はリズム&ドラム・マガジンでプレイ分析や執筆を担当している他、ドラム・セット・プレイヤーとしてのみならず、ドラム・スティックを投げたり回したりと視覚的に楽しませるパフォーマーとして、東京ディズニーシーや打楽器アンサンブル・チームでの公演の経歴もある。さらにゲーム音楽を中心としたレコーディングも多岐に渡る。20歳の頃より音楽教室でのレッスンなど、クリニシャンとして後世のドラマーの育成にも積極的に取り組み、吹奏楽からプログレまでジャンルを問わずさまざまなバンドでのライヴ・セッション活動を行っている。

◎Information
松尾啓史 HP Twitter YouTube