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“煩悩の数”だけリズム・パターン -Pops編-

  • 講師:菅沼道昭 イラスト:伊藤丈丸


Pops 11 ポップス流レゲエ・パターン

推奨テンポ ♩=110
▲0:21~ Pops 11

マヌ・カチェが得意とするポップスにおけるレゲエ的なアプローチ。“ワン・ドロップ”の手法は踏襲しつつハネのないストレートなビート感によるパターン。リム・ショットの入れ方がポイントで、最後の2拍はフィル的にさまざまなバリエーションを加えて叩いている。


Pops 12 スピード感満点のバウンス16ビート

推奨テンポ ♩=125
▲0:30~ Pops 12

現在人気上昇中のポップ/ロック・グループ、ダーティ・ループスの楽曲でも使われているパターンの1つ。“ドッチン・タッチン”というアップ・ビートのパターンにバウンスした16ビートの感覚を加えたアプローチ。彼ら特有の複雑なパターンではないがスピード感が際立つアプローチ。


Pops 13 荘厳なタム回し型パターン

推奨テンポ ♩=100
▲0:38~ Pops 13

中島みゆきの「地上の星」で山木秀夫が繰り広げた、タム回し型のパターンをアレンジ。ヒット曲なだけにドラムにはあまり意識がいかない人が多いと思うが、タムを使った曲への“フィット感”は素晴らしい。エスニックというよりもむしろ荘厳な感じを演出しているところがポイント。


Pops 14 メカニカルなケーデンス的パターン

推奨テンポ ♩=95
▲0:48~ Pops 14

ポール・サイモンの代表曲におけるスティ ーヴ・ガッドの歴史に残る名リズム・パターン。メカニカルなリニア・アプローチは使っているが、リズムとしてはマーチングのドラム・ラインの“ケーデンス”の感覚に近い。曲とのマッチ感と言い、唯一無二の構築美を持ったガッドらしいパターンである。


Pops 15 ファスト・テンポに効果的なリム・ショット・アプローチ

推奨テンポ ♩=185
▲0:57~ Pops 15

Supercellの楽曲に見られるようなスピード感に富むリム・ショットを使ったパターン。静かなモードでスピード感だけは維持したいといったパートの演奏には効果を発揮しそうなアプローチと言える。かつてのポリスのスチュワート・コープランドを思わせる細かなリム・ショットが特徴。

このコンテンツはドラム・マガジン2014年12月号&2015年1月号を再掲載したものです。

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