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【2021年10月号掲載】注目のフット・ペダル17機種を一挙踏み比べ! Foot Pedal Review 2021
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- Photo:Takashi Hoshino(product)
総評
〜17台のフット・ペダルを試奏して〜
理想のペダル選びは
自分のフット・ワークへの理解が大切
(今回の試奏を終えてみて)……非常に楽しい試奏でした! 全部で17台のフット・ペダルを踏んでみて、ロング・ボード仕様やシングル・ポスト、偏心カムだったり、へヴィ・デューティなものから原点回帰とも言えるレトロなペダルもあったりと、最近のトレンドが少し見えた気がしますね。そして理屈ではわかっていたんですけど、それぞれのペダルが持つ個性というものをあらためて強く感じました。各モデルの構造もとても興味深かったですし、僕はどのペダルも純粋に良かったと思っています。なので、その中からどんなペダルを選べば良いのかといえば、やっぱりそのペダルが持つ特性に合った奏法や基本的な構造が理解できると良いですよね。そこから自分に合ったペダル選びが重要になってきて……つまり自分のフット・ワークへの理解が大切なのですが、それが一番難しいんですけどね。
(現在愛用しているペダルについて)……今僕が使用しているフット・ペダルは、DW-5000TD3ですね。子供の頃からヤマハのFP720を使ってきてそれだけで演奏していたんですけど、10年ほど前に自分のフット・ワークを見直そうと思って……ずっと同じモデルを使い続けることで、そのペダルのクセに慣れてしまったことに気がついて、良いところも悪いところも含めてもう一度自分のフォームを見直そうと思い、あらためて現行のペダルで選び直そうということで(当時FP720は廃盤)、真円カムのDW-5000TD3にしたんです。使い始めて10 年くらい経ちますね。ペダルの設定はちょっとずつ変えていって、スプリングの強さは720のときは緩めが好きで使っていたんですけど、足の筋肉の使い方とかを考えたときに強く張ったスプリングでの奏法もあるんじゃないかと試しにやってみたら、やっぱりあったんです(笑)。そういうことに今さら気がついて、わかったのはスローンの高さで全然変わること。そんなことを繰り返していくうちに、今では何でも踏めるようになりました(笑)。
(ペダルを購入するにあたってのアドバイス)……一番は自分が踏んでしっくりくるものが一番だと思いますけど、その人が目指す音楽的指向もやっぱりあると思うんです。へヴィなものは当然へヴィなサウンドに向いていたり、見た目はへヴィだけど実はアコースティックなサウンドにもいけるペダル……みたいな。アクションやサウンドはルックスだけじゃないので、実際に見て試奏して選べると良いですよね。
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