BREIMENの他、さまざまなサポートで活躍する菅野の愛器はメイプル＆バーチからなるハイブリッド・シェルを採用したTAMAのStarclassic Performer。1バス、2タム、1フロア・タムという王道の構成ながら、ローランドのパッド＆トリガーを組み込んだハイブリッド・セッティング。2枚の電子パッドは8"タムの隣にかぶさるように設置されており、その緻密さがうかがえる。タムとエフェクト・シンバルは両脇からスタンドを介してセットしており、シンメトリーさも意識されている。打面ヘッドはエバンスで、バス・ドラムがEMADクリア、タム類はブラック・クロームにガムテープでミュートを施しており、全体的にタイトな音作り。

シンバルはパイステで統一しているが、シリーズをまたぎ、スタックの組み合わせなど実にさまざまなモデルをセレクト。刻みの中心となるハイハットはジャイアント・ビートとフォーミュラ602、ライドにはトゥエンティを使用していた。メイン・スネアはTAMAのStarclassicのブビンガ・シェル。エバンスG1コーテッドにミュートを施し、ローランドのトリガーを装着。ストレイナーのスイッチは右手側にくるようにセット。サイドはTAMAのマット・ブラック・フープに換装されたラディックの402。ヘッドはエバンスのPower Centerを張り、クリスマスらしい赤い布でミュート。菅野曰く「ロー・ピッチは音がヌケにくいため、音作りは音量を意識している」とのことで、その通りパワフルなサウンドを演出していた。

フット・ペダルはマット・ブラック仕様のアイアンコブラでヴィックファースのタイヤ型フェルト・ビーターVKB1に換装。打面への接地面が少なくなる縦向きにセットされていた。ハイハット・ペダルとの角度は逆ハの字と平行の中間くらいになっている点も見逃せないポイントだろう。