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クイーンのロジャー・テイラー、5年ぶりのソロ・アルバムを発売|マルチな才能とドラミングが光る全10曲
- Text:Shinichi Takeuchi
クイーンのドラマー、ロジャー・テイラーが5年ぶり、通算7作目のソロ・アルバム『ヴァイオレンス・インセイン・イン・ア・ビューティフル・ワールド』をリリースした。
ドラムのみならず、マルチ・プレイヤーとしてさまざまな楽器を操るロジャーだけに、今作でもドラム、パーカッション、ヴォーカルはもちろんピアノ、キーボード、ギター、ベース、スティール・ギターなども演奏し、自身が手がけた楽曲を具現化している。
収録は全10曲。外部ライターなどの参加はなく、すべてロジャーが作詞作曲を手がけているが、自身が「史上最高級のバラードの1つ」と評するジョン・レノンの「ジェラス・ガイ」のカヴァーも収録。また、ズールー語による「ボヘミアン・ラプソディ」のカヴァーで注目を集めた南アフリカ出身のコーラス・グループ、ンドロヴ・ユース・クワイアが3曲でゲスト参加している。
ロジャーは新作について、タイトルに込めた思いを次のように明かしているーー「私たちはなんて美しい世界に生きているんだろう、だからそれを台無しにはしないでくれってことさ」。世界各地で続く戦争や暴力、宗教の違いから生まれる憎しみ、海洋プラスチックをはじめとする環境問題など、現代社会が抱えるさまざまな問題への危機感が、本作の根底にあるという。その一方で、世界は今なお美しいものであり、「優しさ」の大切さもアルバムを貫くテーマになっている(コメント全文はこちら)。
重厚なビートや躍動するパーカッション
最新ソロ作で聴けるロジャーのグルーヴ
さて、注目のサウンドだが、近年のソロ作同様に静謐なサウンドスケープを持つ楽曲が核となっており、ドラミングも必要な音をしっかりと鳴らすといった印象。しかし、そんな中、「ヴァイオレンス・インセイン」ではヘヴィなドラミングで重厚なサウンドを作り出し、「ホワット・リアリー・マターズ」は骨太なドラム・サウンドによるソロが登場、「カム・オン・サマー(イッツ・パーティー・タイム)」ではパーカッションも交えて躍動感のあるリズムを叩き出すなど、彼のドラミングも堪能できる作品となっている。
なお日本盤初回限定CDは高音質を誇るBlu-spec CD2仕様で、ロジャーが日本のファンへのメッセージをしたためた手書きのミニレターが封入される。また、アナログ盤は“Black Vinyl”、“Earth Blue Vinyl”、“Picture Disc”の3種がリリースされている。

『ヴァイオレンス・インセイン・イン・ア・ビューティフル・ワールド』
ロジャー・テイラー
ソニー|SICP-31870(発売中)
1.ア・ビューティフル・ワールド feat. ザ・ンドロヴ・ユース・クワイア
2.ヴァイオレンス・インセイン
3.ホワット・リアリー・マターズ
4.ドント・フォトグラフ・フード
5.アイ・シー・ユー・ナウ
6.チャンプ
7.スピット・イン・ヒズ・アイ
8.ジェラス・ガイ
9. カム・オン・サマー(イッツ・パーティー・タイム)feat. ザ・ンドロヴ・ユース・クワイア
10. ア・グレート・ビッグ・ビューティフル・ワールド(リプライズ)feat. ザ・ンドロヴ・ユース・クワイア
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