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パール創業80周年イベントでカルヴィン・ロジャースが来日|“本物”のゴスペル・ドラミングを日本で体感せよ!
今年創業80周年を迎えたPearlが、10月15〜18日の4日間に渡って開催するスペシャル・イベント「Pearl Drums 80th Anniversary Fest.」。その3日目=10月17日に行われる「Pearl Global Drum Summit」にカルヴィン・ロジャースの出演が決定した。ゴスペル・ドラミングの発展に尽力してきたパイオニア的存在の1人で、現在も第一線で活躍し続けているレジェンドである。ここでは、80周年イベントの目玉の1人であるカルヴィンがどのようなキャリアを歩み、独自のドラミングを築き上げてきたのかを紹介していこう。
ゴスペル・シーンの第一線を走り続ける
唯一無二のキャリア
アメリカ・シカゴの音楽一家に生まれたカルヴィンは、幼い頃から教会を中心にドラムに親しみ、10代から地元のゴスペル・シーンで頭角を現した。ゴスペルだけでなく、クライド・スタブルフィールド&ジョン“ジャボ”スタークスが叩き出すジェームス・ブラウンのファンク・ビート、ハーヴィ・メイソンやウィル・ケネディらの洗練されたフュージョン・スタイルなど、幅広いドラミングを吸収。さらに名ピアニスト、ラムゼイ・ルイスのもとでジャズを学ぶ。この出会いは、カルヴィン本人がターニング・ポイントに挙げるほど大きなもので、活動のフィールドを大きく広げるきっかけになったという。
その後はR&B/ポップスの世界でも数多くのトップ・アーティストをサポートし、200作を超えるアルバム制作に参加。しかし、カルヴィンのキャリアを特徴づけているのは、それだけの実績を築きながらも、自身のルーツであるゴスペルが活動の中心にあり続けていることだ。
教会でドラムを学び、ゴスペルをバックグラウンドに持つドラマーは、現在のアメリカの音楽シーンに数多い。クリス・コールマンやエリック・ムーア、今は亡きアーロン・スピアーズもその代表的な存在で、ゴスペルで培ったテクニックやグルーヴを武器に、ポップ/R&Bなどのフィールドで世界的な知名度を獲得してきた。
そうしたドラマー達とは異なるキャリアを歩んできたのがカルヴィンだ。アレサ・フランクリン、ビヨンセ、チャカ・カーンなど、メジャー・アーティストとの共演を重ねながらも、ゴスペル・シーンのトップ・ドラマーとしての地位を築いてきた。カーク・フランクリン、マーヴィン・サップらゴスペル界を代表するアーティストをサポートし、さらにフレッド・ハモンドのミュージック・ディレクターを務めるなど、プレイヤーの枠を越えてシーンを支えている。彼に影響を受けたというドラマーは数多く、日本におけるゴスペル・ドラミングの第一人者であるFUYUも、そんなカルヴィンをリスペクトしてやまない1人だ。
超絶技巧を昇華した
強靭なグルーヴ&圧巻のエモーション
カルヴィンのドラミングを象徴するのが、スピードと豊富な手数/足数を駆使した鮮烈な“ゴスペル・チョップス”。しかし、その魅力は超絶技巧だけではない。音数の多いフレーズを展開するときにも“スペース”を意識し、歌や楽曲の流れを損なうことなくグルーヴへと溶け込ませる。そして、一打一打に込められた強烈なエモーションもまた、カルヴィンのプレイを特別なものにしている。
2017年5月号の本誌インタビューでは、そのエモーションについて「“ドラミングがエモーショナルだ”と言われるけれど、それは僕の感情、つまりはキリストへの愛情がそのまま反映されているからなんだ。自分自身の“声”を使って主に向かって語りかけている感覚なんだよ」と明かしている。教会をルーツとする彼にとって、ドラムは自身の感情を伝えるための“声”でもあるのだ。
一方、代名詞とも言えるゴスペル・チョップスについては、「ビリー・コブハムたちがプレイしていたものを継承し、解釈を加えたもの。見栄えだけを狙ったプレイはしないし、教会で叩くドラムが自然とチョップスになっていく」と語っていた。カルヴィンにとってチョップスとは、技巧を誇示するためのものではなく、教会で音楽と向き合う中から自然に培われてきた表現なのだろう。
また、カルヴィンはゴスペル・ミュージックを「さまざまな音楽の坩堝」とも表現している。教会という場所で育まれ、ソウル、ファンク、R&B、ジャズなどさまざまな要素を吸収しながら発展してきたゴスペル・ドラミング。その最前線を長年走り続けてきたカルヴィンのプレイには、まさにその歴史と現在が凝縮されている。
世界的なポップ・スターのライヴで、ゴスペルをルーツとするドラミングに触れる機会はあっても、リアルなゴスペル・シーンで活躍するトップ・プレイヤーのパフォーマンスを日本で目の当たりにできる機会は決して多くない。本場アメリカで磨き上げられてきた、“本物”のゴスペル・ドラミングとは果たしてどのようなものなのか。Pearl創業80周年を記念して開催される「Pearl Drums 80th Anniversary Fest.」のDay3「Pearl Global Drum Summit」のステージは、カルヴィンのグルーヴ、テクニック、そしてエモーションを生で体感できる貴重な機会となりそうだ。
DAY 3|10.17 SAT
Pearl Global Drum Summit
feat. Calvin Rodgers and Shane Gaalaas
◉出演アーティスト
Calvin Rodgers/Shane Gaalaas
TOSHI NAGAI/小笠原拓海/田浦 楽/石川 直/Pearl Marching Arts/篠 奈々子/矢堀 孝一/BOH and more…
国内外で活躍するドラマー、パーカッショニスト、実力派ミュージシャンが集結する、アニバーサリー・イヤーを象徴するスペシャル・ステージ。Pearl 80周年記念テーマ・ソングの実演、スペシャル・ドラム・セッション、マーチング・パフォーマンスなど、ここでしか実現しないコラボレーションが繰り広げられる特別な一夜となる。
◉チケット
https://www.cittaworks.com/event/day3/
↓イベントの詳細はこちら↓
https://pearldrum.com/ja/80th