PLAYER
UP
布袋寅泰45周年ツアーにザッカリー・アルフォードが参加|デヴィッド・ボウイも信頼を寄せた凄腕ドラマーの歩み
布袋寅泰のアーティスト活動45周年を記念した全国ツアー「HOTEI the LIVE 2026 “45th Celebration GIGS” STAY WILD TOUR」に、ザッカリー・アルフォードが帯同することが明らかになった。
ザッカリーは、1998年にリリースされたアルバム『SUPERSONIC GENERATION』でのレコーディングを皮切りに、布袋との活動がスタート。その後もライヴやレコーディングで共演を重ね、2026年1月に開催された45周年イヤーのキックオフを告げる「HOTEI 45th CELEBRATION GIGS」にも出演した、布袋サウンドには欠かせない存在の1人だ。
今回は、ドラム・マガジンで過去に行ったインタビューをもとに、45周年ツアーのキーマンとなるザッカリーのキャリアを振り返ってみたい。
The B-52’sからデヴィッド・ボウイへ
NYで頭角を現したキャリア初期
ザッカリーがドラムを始めたのは11歳の頃。クリスマス・プレゼントとして母親から贈られた、中古の245ドルのグレッチ製5ピース・キットがすべての始まりだった。ロックからディスコまで幅広い音楽をコピーし、高校時代にはクラブで演奏を始める。当時は独学だったそうで、ひたすらレコードを聴き込み、実際に演奏しながらテクニックを身につけていった。その後、大学ではブージー・ベルやトミー・キャンベルに師事。現場で経験を積み重ねながら、プロ・ドラマーとしての土台を築いていった。
プロとして大きな転機となったのは、The B-52’sへの加入。この活動をきっかけに音楽一本で生きていく道を歩み始めたザッカリーは、1992年にブルース・スプリングスティーンのオーディションに合格。E.ストリート・バンドを離れ、新たなサウンドを模索していたスプリングスティーンのツアー・メンバーに抜擢され、ワールド・ツアーを共にした。同時期にはビリー・ジョエルのレコーディングにも参加するなど、ニューヨークの音楽シーンで頭角を現していく。
そしてザッカリーの名を世界に轟かせる大きなきっかけとなったのが、デヴィッド・ボウイとの活動だ。ボウイ本人から声がかかり、1995年にスタートした”Outside Tour”のメンバーに抜擢。この日本公演が、布袋寅泰との出会いにつながることになる。また、1997年の“Earthling Tour”をもってボウイのサポートを離れたが、2013年にリリースされた『The Next Day』に再び起用。2013年7月号のインタビューでは「デヴィッド・ボウイという“学校”に入って卒業したミュージシャンはたくさんいるけど、“再入学”を許されるミュージシャンというのはその中でも一握りだけなんだ。僕はその数少ないミュージシャンの1人になったわけだから、感動するなという方が無理だよね。彼が僕を求めてくれたのは最高の名誉だよ」と語っていた。

1998年から続く布袋との共演
2001年5月号のインタビューでザッカリーは、布袋から「次のアルバムをぜひ一緒にやってもらいたい」と声を掛けられたものの、「最初は社交辞令だと思った」と語っている。しかし、その言葉通り、ロンドンでのレコーディングへ招かれ、『SUPERSONIC GENERATION』に参加。その後も『fetish』、『SCORPIO RISING』などのレコーディングやツアーを通じて、長年に渡って布袋の音楽を支えてきた。
「プロデューサーやシンガーっていうよりも、“ミュージシャン”と仕事をしているっていう感覚かな」とも語り、「僕らを十分に信用してくれているので気持ち良く仕事ができるし、いつも新鮮な気持ちでプレイできる環境を作ってくれる」と、布袋の制作スタイルを高く評価していた。
コロナ禍以前はツアーでたびたび来日していたが、その後はしばらく共演の機会が空き、2024年12月に開催された「LIVE IN BUDOKAN ~The HOTEI~ “Super Hits & History”」で久しぶりに同じステージでプレイ。ライヴ後に布袋は自身のSNSで「美しき野獣のようなドラミング。ストイックでファンキーでモダンなBeatで武道館を沸かせてくれた。いつでも君は僕のフェイバリットだよ! またいつか必ずやろう」と綴っていた。
そして45周年を迎えた2026年。アニバーサリー・イヤーを彩るステージを支えてきたザッカリーは、9月からスタートする「HOTEI the LIVE 2026 “45th Celebration GIGS” STAY WILD TOUR」でも、その躍動感溢れるドラミングで、日本のオーディエンスを鼓舞することだろう。なお、ツアーは9月5日(土)の高崎芸術劇場 大劇場公演から、12月6日(日)の広島・上野学園ホール公演まで、全国21ヵ所27公演が行なわれる(詳細はこちら)。
山木秀夫×布袋寅泰|歌とギターとドラム対談

ドラム・マガジン2025年7月号では、「GUITARHYTHM VIII TOUR」でツアー初共演を果たした布袋寅泰と山木秀夫のスペシャル対談を掲載。 「歌とドラム」、「ギターとドラム」をテーマにディープに語り合う、約10,000字のロング・インタビューとなっている。ドラマガWeb有料会員ならバックナンバー読み放題サービスを通じて閲覧可能(月額990円/いつでも解約可能)。