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Ultimate Drum Technique #14-Mr.HiHat Vol.2
- Text & Score & Video:Hiroshi Matsuo
CHAPTER14:ミスター・ハイハットに挑戦 Vol.02
みなさんこんにちは、松尾啓史です。引き続きハイハット1つでのパフォーマンス・テクニックを解説していきたいと思います。今回はスティック・トリックなども応用したよりテクニカルな方向でのアプローチを解説していきます。
ハイハット1台でここまでできる
〜Advanced編〜
ここからは、ハイハット1台でよりマニアックな“魅せる技”を紹介していきます! まずEx-6はスティック同士を打ち鳴らしでバウンスさせる、スティック・オン・スティックを応用したアプローチです。スティックをホールドしている側の手はリバウンドを殺さないよう、握り込みに注意しながら演奏しましょう。
Ex-7はスティックを放り投げて受け渡すスティック・トスの応用パターンです。慣れるまではややドロップ・リスクの高いアプローチですが、そのぶん見た目のインパクトも大きいので、ぜひマスターしてみてください。
Ex-8はスティック1本のみを使用したテクニックで、ワン・ストロークで3連打ショットするキャヴィ・クローの奏法を応用し、3打をオープン・サウンドとクローズド・サウンドに分散します。
Ex-9はバック・スティキングを用いたハイハット・アプローチです。スティック・トリック系の中では最も応用が効くので、ルーディメンツなどの手順を用いてさまざまなパフォーマンスを考えてみましょう。
Ex-10もEx-8と同様に、スティック1本のみを使用したアプローチですが、こちらはスティックをホールドする手を持ち替えながらショットします。ただ持ち手を入れ替えるだけでなく、スティック受け渡しの瞬間にも1打ショットするところが特徴です。
Ex-11はEx-6のスティック・オン・スティックのテクニックと類似していますが、こちらはイン・テンポでのアプローチではなく、スティックをバウンスさせながらホールドしている側の指の間を移動させたりとバランスにフォーカスした大道芸系的テクニックです。
いかがだったでしょうか? Basic編も含めて、かなりマニアックかつマイナーな内容ではあったとは思いますが、ハイハット1台でもこれだけ楽しむことができるということを、少しでも皆様に伝えることができたのであればうれしいです。文字だけではわからないところも多いと思いますので、動画を見ていただければと思います!
Ultimate Drum Technique – BACK NUMBER
■CHAPTER 1:モダン・フット・ワーク
■CHAPTER 2:左足のハイハット・コントロール
▶︎上記2つについてもっと詳しく知りたい方は、リズム&ドラム・マガジン20年7月号をチェック!
■CHAPTER3:ゴースト・ノート
■CHAPTER4:ワン・ポイント・モジュレーション
▶︎上記2つについてもっと詳しく知りたい方は、リズム&ドラム・マガジン20年10月号をチェック!
■CHAPTER5:トラップ・ビート
■CHAPTER6:トラップ・ビート Vol.2
▶︎上記2つについてもっと詳しく知りたい方は、リズム&ドラム・マガジン21年1月号をチェック!
■CHAPTER7:オッド・グルーヴ
■CHAPTER8:オッド・フィル
■CHAPTER9:メトリック・モジュレーション
■CHAPTER10:メトリック・モジュレーション<奇数分割 ver.>
■CHAPTER11:スティック・トリック Vol.1
■CHAPTER12:スティック・トリック Vol.2
■CHAPTER13:ミスター・ハイハットに挑戦 Vol.01
◎Profile
まつおひろし:豊富なドラム知識を生かし、リットーミュージックより自身の執筆する教則本『究極のドラム・トレーニング・バイブル』をリリース。現在はリズム&ドラム・マガジンでプレイ分析や執筆を担当している他、ドラム・セット・プレイヤーとしてのみならず、ドラム・スティックを投げたり回したりと視覚的に楽しませるパフォーマーとして、東京ディズニーシーや打楽器アンサンブル・チームでの公演の経歴もある。さらにゲーム音楽を中心としたレコーディングも多岐に渡る。20歳の頃より音楽教室でのレッスンなど、クリニシャンとして後世のドラマーの育成にも積極的に取り組み、吹奏楽からプログレまでジャンルを問わずさまざまなバンドでのライヴ・セッション活動を行っている。
◎Information
松尾啓史 HP Twitter YouTube