NOTES
世界中のリズムを研究する名手=岩瀬立飛が、各国のリズムをモチーフとしたパターンをドラム・セットで演奏&解説した、ドラマガ2011年10月号の特集“世界のリズム”。ドラマガWebではその一部を、演奏音源つきで地域ごとに紹介! 今回は韓国系のリズムとタヒチ/ポリネシア系のリズム。それぞれのリズム・パターンをドラム・セットでアレンジして実演します!
#22 韓国/タヒチ/ポリネシア系のリズム
韓国系のリズム – チャンゴ・サムルノリ
Ex-1は、韓国のチャンゴ・サムルノリで、3拍子なのですが、いろいろ観察したところ歌い手、踊り手は2拍子でとっていました。どうやら中南米や中東と同じく、6/8文化のようです(これはすごい)。このリズムの仕組みは“5-5-6-5-5-4-4”となっていて、6小節で1回り。これを無理矢理ですがハーフ・タイム・シャッフルと融合させました(Ex-2)。もう1つ、ふとつけたテレビでやっていた韓国の時代劇、そこで聴いたのがこれ(Ex-3)。デイヴ・ブルーベックの「テイク・ファイヴ」とほぼ同じではないですか! いやびっくりしました。少しハネてスウィングしています。厳密な音型は知りませんが。
タヒチ/ポリネシア系のリズム – オテア
30年前は日本各地のホテル、温泉、健康ランドでハワイアン・ショーなるものが行われていました。当時私は小学生で、にぎやかなリズムと、腰みの(本当は違う)、ヤシの実、鳥の羽のダンサー。素敵でした。そんな雰囲気のリズムです。
岩瀬立飛がドラム・セットで叩く“世界のリズム” – BACK NUMBER
■#1:キューバ系のリズム①
■#2:キューバ系のリズム②
■#3:キューバ系のリズム③
■#4:キューバ系のリズム④
■#5:カリプソ系のリズム
■#6:ブラジル系のリズム①
■#7:ブラジル系のリズム②
■#8:ブラジル系のリズム③
■#9:レゲエ系のリズム①
■#10:レゲエ系のリズム②
■#11:その他の中南米系のリズム①
■#12:その他の中南米系のリズム②
■#13:ニューオーリンズ系のリズム
■#14:ジャズ系のリズム①
■#15:ジャズ系のリズム②
■#16:アフリカ系のリズム①
■#17:アフリカ系のリズム②
■#18:中東系のリズム①
■#19:中東系のリズム②
■#20:スペイン系のリズム②
■#21:インド系のリズム②
◎Profile
岩瀬立飛(Tappi Iwase):愛知県出身。14歳でドラムを始め、日野元彦、坂田 稔に師事。高校では吹奏楽部でパーカッションを担当。その後、1988年に渡米。ピーター・アースキンやデヴィッド・ガリバルディに教えを受けながら、現地でライヴ、レコーディング活動を展開。帰国後、現在に至るまで自身のバンドである。Nervioや宴での活動の他、エリック宮城バンドをはじめ、さまざまなセッションで活躍中。
岩瀬立飛 Twitter YouTube