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Anatomy of Drumming feat. 響[摩天楼オペラ]#3 〜 ANGRA「Spread Your Fire」
- 文&解説&動画:響[摩天楼オペラ]
こんにちは、摩天楼オペラの響です。第3回は、ANGRAの「Spread Your Fire」のドラム・カヴァーを解説していきます。僕自身、アキレス・プリースターのドラミングには多大な影響を受けていて、実際にこの楽曲に使われているビートやフィルインを、自身のドラミングに応用していたりもします。非常に難解なフレーズがたくさん詰まっているので、本来なら全編解説したいところではありますが、今回は基本ビート、Aメロ、ギター・ソロ、ドラム・ソロの4つを紹介していきたいと思います。
Anatomy of Drumming feat. 響[摩天楼オペラ]#3
ANGRA「Spread Your Fire」
◯ Anatomy of Drumming feat. 響[摩天楼オペラ]#3
■ Pattern 1 – 基本ビート 〜不規則な2ビートのパターン〜
▶︎ Ex-1 – アクセント移動 《復習!》
■ Pattern 2 – Aメロ 〜基本ビート+足の3連〜
■ Pattern 3 – ギター・ソロ
■ Pattern 4 – ドラム・ソロ
■カヴァーのポイント① 基本ビート 〜不規則な2ビートのパターン〜
曲全体を通して登場する手が不規則なパターンの2ビートです。ここではギター・ソロの後の間奏を例に説明していきます。かなり複雑に聴こえるフレーズではありますが、左手と足のパターンは至って普通で、右手のみが変則的な動きをしています。ただ、右手ばかりに意識がいってしまうと、2ビートのノリが崩れてしまいがちなので、スネアとキックの安定性を意識して練習してみてください。
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攻略エクササイズ① アクセント移動 《復習!》
基本ビートの最後のアクセント移動のフィルインに関しては、連載の第2回でも解説した4種類のストロークを使って叩いてみてください。
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連載第2回で登場したエクササイズの復習!
▶︎Ex-1 の解説動画を再生◀︎
■カヴァーのポイント② Aメロ 〜基本ビート+足の3連〜
ここでは2Aの後半を例に説明していきます。こちらも2ビートが基本ではありますが、足の3連が登場する少し変則的なビートになっています。足の3連のコツとしては、シングル・ストロークで3回を踏むのではなく、右足のダブルの間に左足を差し込んであげるイメージで踏んでみてください。すると、足の動きが3打ではなく2打分の動きになるため、速い3連にも対応できるようになると思います。その際、上半身のバランスが非常に崩れやすくなるので注意が必要です。
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■カヴァーのポイント③ ギター・ソロ
まずは入りのフィルについて、手6打/足2打という比較的めずらしいコンビネーション・パターンが、小節をまたいで出てくるので、そこに注意が必要です。そしてその後のスプラッシュを細かく使った2ビートのパターン、これはアキレス・プリースターを語る上では外せないパターンとも言えるでしょう。
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通常の2ビートなら左手のみで完結する8分ウラのスネアを、右手で叩くことでこのパターンが完成します。僕自身もよく使っているフレーズの1つで、スプラッシュだけでなくベルやスタックなどに応用することもできます。
■カヴァーのポイント④ ドラム・ソロ
まずはドラム・ソロ直前のリズム・パターンですが、右手の位置が特殊な3連パターンとなっています。非常にズレやすいので右手と足がリンクしている位置をしっかり確認しながら叩いてみてください。そして、一見テンポ・チェンジしているようにも感じるドラム・ソロですが、最初と最後を除いてすべて6連のコンビネーション・パターンとなっています。しかし、そのまま6連で捉えてしまうと非常に難しいため、一塊18打を9打ずつに分けて考えます。すると、前半(手2打、足2打のコンビネーションを2回とスネアが1打)と後半(手1打、足2打のコンビネーションが3回)に分けられるので、そのように考えると比較的叩きやすくなるかと思います。
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◎Profile
ひびき:2014年に本格的な音楽活動を開始し、2019年にVロック・バンド“摩天楼オペラ”に正式メンバーとして加入。同年2月に初の参加アルバム『Human Dignity』でメジャー・デビューを果たす。自身のバンド活動以外にも、さまざまなアーティストのライヴ・サポートやドラム・セミナーの開催、教育現場でのライヴ参加や講師活動など、幅広い音楽活動を行っている。パール/ジルジャンのエンドーサー。
◎Information
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