NOTES
世界中のリズムを研究する名手=岩瀬立飛が、各国のリズムをモチーフとしたパターンをドラム・セットで演奏&解説した、ドラマガ2011年10月号の特集“世界のリズム”。ドラマガ Webではその一部を、演奏音源つきで地域ごとに紹介! 今回は、「ジャズ系のリズム」を紹介します! 名ドラマー達のフレーズにつながっていく様子を聴いていこう。
#14 ジャズ系のリズム①
ジャズ系のリズム その1 – ディキシーランド・ジャズ
白人系と言われていますが、あまり意味のない言い方です。こういう理屈が言える人はさぞ良いノリが出せるのでしょうね……。楽器編成が多少違い、パターン化、常套手段の多様が若干増え、ハネ具合いもほぼ3連です。音楽的内容はニューオーリンズ・ジャズと同じ。楽しければ良いのです。楽しくしなければいけなかったのです。深いです。
Ex-1〜2までまとめて聴いてみよう!
ジャズ系のリズム その2 – 「シング・シング・シング」風スウィング・ビート
1930~40年代スウィング・ジャズを知らなくとも何かこのリズムは聴いたことがある、という方は多いと思いますよ。私事ですいませんが、某社CMで“おいらはドラマー”を演じる某大物俳優のために、このリズムのドラム演奏指導をしていました。この時代のビートも含め、このスタイルのビートはしっかり3連でハネるのが良いです。後半で右手だけでフロア・タムですが、そこも忘れずに。マンボ・カスカラと同じパターンなのでハネないとラテン風になります。
Ex-3〜5までまとめて聴いてみよう!
岩瀬立飛がドラム・セットで叩く“世界のリズム” – BACK NUMBER
■#1:キューバ系のリズム①
■#2:キューバ系のリズム②
■#3:キューバ系のリズム③
■#4:キューバ系のリズム④
■#5:カリプソ系のリズム
■#6:ブラジル系のリズム①
■#7:ブラジル系のリズム②
■#8:ブラジル系のリズム③
■#9:レゲエ系のリズム①
■#10:レゲエ系のリズム②
■#11:その他の中南米系のリズム①
■#12:その他の中南米系のリズム②
■#13:ニューオーリンズ系のリズム
◎Profile
岩瀬立飛(Tappi Iwase):愛知県出身。14歳でドラムを始め、日野元彦、坂田 稔に師事。高校では吹奏楽部でパーカッションを担当。その後、1988年に渡米。ピーター・アースキンやデヴィッド・ガリバルディに教えを受けながら、現地でライヴ、レコーディング活動を展開。帰国後、現在に至るまで自身のバンドである。Nervioや宴での活動の他、エリック宮城バンドをはじめ、さまざまなセッションで活躍中。
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