SPECIAL
UP
close up! Roland V-Drumsが具現化する理想の自宅ドラム環境
- Text:Isao Nishimoto Photo:Taichi Nishimaki Video:Shigeki Azuma Recording:Shohei Kasai
Contents
●CASE.01 練習
●CASE.02 レコーディング
●CASE.03 動画投稿&配信
●CASE.04 オンライン・レッスン
●CASE.05 オンライン・セッション
●最新モジュール=TD-27に迫る
CASE.04 オンライン・レッスン〜V-Drumsの特徴を生かした指導が行える〜
外出自粛の影響は音楽スクールにも大きな影を落とした。そんな中、ネットを使った遠隔レッスンを立ち上げる動きが各所で起こり、さまざまな試みが行われている。個人宅からエレクトロニック・ドラムを使ってレッスンを行うケースも多く、V-Drumsも大いに活用されているようだ。
ベテラン・ドラマー山木秀夫が2014年にスタートさせた多角的プロジェクト“山木秀夫コレクション”の一環として運営しているドラム・スクールもその1つ。もともと遠方からも受講できるオンライン・コースを有していたが、期間限定でV-Drumsによる宅録オンライン・コースを設立。V-Drumsの特徴を生かしたレッスンを行っているという。下記の本人によるコメントからは、その確かな手応えを感じ取ることができる。
【山木秀夫が語るV-Drumsとオンライン・レッスン】
突然、コロナ禍に入り、みんなが考えもしなかった事態に……そんなときにドラマーを助けてくれたのがエレドラ、V-Drumsだったと思います。ご存知のように僕はもう40年以上エレドラを使用してきて、現在ではIMA BANDでオールV-Drumsキットを、そして福山雅治さんのコンサート現場でハイブリッド・キットを使用しています。いつも側にV-Drums があったわけで、“コロナ禍でドラム・スクールのレッスンができない! じゃあ、オンラインでレッスンをしよう”っていうのは自然でした。僕自身がほぼモニターと言っても過言ではないので、V-Drumsを持っている先生や生徒が多く、導入もスムーズ。そして、オンラインにおけるV-Drumsはもちろん便利。アコースティック・ドラムのように音割れに悩まされることなく、細かい表現を指導することができます。パソコンと直結できるので、そのまま録音して演奏を振り返るのも簡単です。曲に合わせての演奏なども当然のようにできます。
また、V-Drumsでは個性を出しにくいと思われがちですが、決してそうではありません。そこには技術が必要ではあるけれど、それを指導し、また習得してくれればいいわけで、ちゃんとプロ向けにもV-Drumsを使ってリモート録音できる技術をこの時期に指導することができました。そして実は、自分自身もこのコロナ禍で、こうした指導やコース開設などを通してV-Drumsの可能性を多く知ることができました。もちろんアコースティック・ドラムのありがたみもさらに感じつつ、V-Drumsはまだまだ奥が深いと思っています。
Information◎山木秀夫コレクション ドラムスクール➡︎HP
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