SPECIAL
UP
close up! Roland V-Drumsが具現化する理想の自宅ドラム環境
- Text:Isao Nishimoto Photo:Taichi Nishimaki Video:Shigeki Azuma Recording:Shohei Kasai
Contents
●CASE.01 練習
●CASE.02 レコーディング
●CASE.03 動画投稿&配信
●CASE.04 オンライン・レッスン
●CASE.05 オンライン・セッション
●最新モジュール=TD-27に迫る
CASE.02 レコーディング〜より手軽で質の高いレコーディングが可能に〜
V-Drumsは、自宅レコーディングにも高いポテンシャルを発揮する。ドラムに限らず、アコースティック楽器をしっかり録音するにはある程度の機材とノウハウが必要となるのに対し、V-Drumsを使ったレコーディングのハードルはとても低い。実際、プロのミュージシャンが楽曲制作にV-Drumsを使っているケースは多く、自宅で録ったテイクがそのままリリースされている例も少なくない。アコースティック・ドラムのレコーディングを自宅で、しかもプロ・クオリティで行うのは至難の業だが、V-Drumsならそれが可能になる。そして、その方法も、下記の図で示したようにアコースティック・ドラムの場合に比べて圧倒的にシンプルだ。
サウンド面でも、V-Drumsのメリットは大きい。チューニングやミュートによる調整はもちろんのこと、上位機種ではシェルの素材やサイズ、ヘッドの種類、シンバルのウェイトなどを変えることで、アコースティック・ドラムなら複数の楽器を用意しなければならない多種多様な音作りがいとも簡単に実現できる。また、EQやコンプレッサー、リバーブなど、ドラム・サウンドの補正/加工によく使われるエフェクターも内蔵され(種類と数は音源モジュールによって異なる)、ドラム本体の音作りの延長で、きめ細やかなサウンド・メイクを行うことができる。
また、オーディオではなくMIDIでレコーディングすれば、録ったテイクを1音ずつ編集したり、演奏はそのまま生かして音色だけをじっくり作り込んだり、外部から取り込んだ音に差し替えたりするのも自由自在。これはエレクトロニック・ドラムだからこその大きな魅力だ。VAD506の音源モジュールTD-27では、MIDIで録音した場合のダイナミクスもこれまで以上に広がっており、演奏表現のすべてを存分に発揮できる。
好きな楽曲のドラム・サウンドを聴き込み、自宅レコーディングでその再現に挑戦するのも面白いだろう。V-Drumsは、そんな楽しみ方を力強くサポートしてくれるはずだ。
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