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山野楽器 ロックイン新宿「ロックイン新宿ドラム・フロアが今アツい!!!」
- Contents & Text:Rhythm & Drums Magazine
- Photo:Takashi Yashima
新宿のドラム専門店と言えば、駅から徒歩3分!という超好立地にあるロックイン新宿。近年は個性溢れるドラマーやメーカー/国内工房などとのコラボによるイベントの開催、ショップ独自仕入れとなるアイテムの販売、ユニークなポップ展開、何より、さまざまなプロ・ドラマー達がこぞってロックイン新宿を訪ねている。今回はそんなお店を盛り上げるスタッフのインタビューや気になる商品の数々を一挙紹介!
Contents
Interview〜中心人物が語るロックイン新宿ドラム・フロア〜
Products〜気になる独自アイテムを厳選紹介!〜
【ロックイン新宿オリジナル・モデル編】
秋山タカヒコ ×ROCK INN 3rd STREET Drum Stick
土田“つっちー”嘉範×aspr×ROCK INN “Studio Cat’s”
<番外編>ジェットセイヤ[go!go!vanillas]個展「脳内ビートニクス」
<海外ブランド編>
Roots EQ
SUGAR PERCUSSION
Upcycled Percussion
CREA・RE(クレアリ)
<国内ブランド編>
松下マサナオ TARA:NOME products
北山トライアングル
emjmod cymbals
middlecentre instruments
OKKE
※ここで紹介した商品はほんの一部です!
“もっと知りたい!”という方はロックイン新宿ドラム・フロアの公式SNSやデジマートなどをチェックしてみてください。
※紹介した商品は他店でも取り扱っているものもございます。
公式サイトなどでご確認ください。
Interview
〜中心人物が語るロックイン新宿ドラム・フロア〜
お客さん同士がここで出逢って
盛り上がっているところを見ると
めちゃくちゃうれしいんです
●お二人がロックイン新宿に勤め始めたのは?
黒澤 2011年くらいだったと思います。だいたい10年くらい前ですね。
木下 私は2012年に他の店舗からここに転勤させてもらったんです。当時いた店舗は同じフロアにギターとか鍵盤とか打楽器とかいろいろあって、私はそこのドラム担当だったんですけど、ずっとドラムだけ売りたいと憧れていて(笑)。
●じゃあこの10年ほどはお二人が中心になってお店作りを……という感じなんですね。
木下 クロさん(黒澤)と2人でバトルしながらやってきました(笑)。
●(笑)。黒澤さんが働きはじめた頃は……。
黒澤 時代もありましたけど、いわゆるドラム専門店が置いているような国内外メーカーのラインナップは揃っていたと思います。あとは今もですけど、スティックの品揃えは昔から多かったですね。
●当時からドラム専門店には“名物店員”と呼ばれるスタッフがいらっしゃって、業界はひしめきあっていたわけですが……。
黒澤 いや〜本当に! 他社のドラム担当者のブログや記事、NAMMレポートはめちゃくちゃチェックしていて。ワクワクして見ていましたね。僕は最初、人と話すのが本当に苦手で先輩に質問とかあまりできなくて、楽器のことを全然知らなかったんです(笑)。それこそ“このシンバル・メーカーどう読むの?”みたいな(笑)。でも恥ずかしくて聞けないから記事を読んだり、ドラム・マガジンの「響」を読んだりして孤独に調べてました(笑)。“これはボスフォラスって読むのか〜!”とか(笑)。
木下 そう考えると成長しましたね(笑)。
●それから約10年、時は流れて黒澤さんはドラム・フロアのリーダーとしていらっしゃるわけですが、雰囲気はこの間に随分変わりましたね。お店を見渡すと、商品の展開やラインナップが「海外のドラムショップにすごく憧れている」とお話しされたことと、すごくつながる気がしました。
黒澤 Instagramとかで見る、海外のドラムショップへの憧れが強すぎて(笑)。見ていてワクワクするというか、(商品の)展示の仕方もそうですし、置いてあるアイテムも“これ何⁉”っていう独自のものがたくさんあって。そんなふうに思ってもらえる商品を並べたいという気持ちはありますね。
●Instagramといえば、ロックイン新宿“ドラム・フロア”のSNSアカウント(Twitter、Instagram)も立ち上がって、日々更新されていますよね。
木下 ずっとお客様から「SNSやらないの?」言われていたんです。
黒澤 もともとロックイン新宿の店舗としてのアカウントはあったんですけど、ドラム・フロア独自というのはなくて。開設したら投稿した翌日に商品の問い合わせが来たりとか、日々いろいろな情報が伝わるようになっているのは感じますね。
●投稿内容はオリジナリティがありますよね(笑)。商品の投稿はもちろんありますけど、お客様やスタッフがドラム・ソロを演奏する動画とか、宣伝とは関係ないアットホームな投稿といいますか……そういう温度感も絶妙なのかもしれないですね。
黒澤 確かに商品の試奏動画をアップしたり宣伝するのも大事なんですけど、どちらかというと“お店やスタッフの雰囲気が伝わる内容が良いよね”っていう話はよくしていて。昔はよくやっていたイベントも今はコロナ禍でなかなか開催が難しいので、試奏室を使った面白企画とかSNSの中で楽しい企画やってみようとか考えていて。例えば、シンバルも「ミディアム・シンって何?」と疑問を持たれるお客様も絶対いると思うので、このお店らしいニュアンスでそれをSNSで伝えてみようとかやってみたり。
木下 ドラムに興味を持ってもらいたいんです。
黒澤 ラーメン屋さんのSNSみたいに、ラーメンの写真見てうまそうだから行く〜みたいなことがやりたいんですよね。
木下 変えた方が良いですかね(笑)?
●いえいえ、良いと思いますよ(笑)。
黒澤 試行錯誤しながら、楽しんでやっていきたいですね。手作り感ある感じというか(笑)。
木下 プロ・ドラマーでご活躍されている方のお話を聞くと、感動するじゃないですか。そういうのも共有できたら良いなと思って発信してますね。
黒澤 SNSはとにかくものすごい情報が溢れていますけど、やっぱり楽しいんですよね。でも木下さんや若いスタッフの情報のアンテナはすごいと思いますよ。だから彼らの普段見ている動画とか意見はすごく聞きます。
●ロックイン新宿ドラム・フロアは、お店独自のポップも特徴の1つですよね。
黒澤:そうですね(笑)。こういう展示の仕方は木下さんがいろいろ考えてくれて。
木下 たいがい手作りなんです(笑)。捨てるはずのダンボールを再利用して作ったりしていて、シライミュージック白井さんのポップもダンボールで作ったんですよ(笑)。「明日、白井さんがお店に来るから驚かせよう!」って。楽しかったですよ。
黒澤 (ダンボールを)取っておくクセがあって、僕らが作るポップは、基本ダンボールだったんですよ(笑)。本当はもっとちゃんとした素材でオシャレに展示するのが良いんでしょうけど……(苦笑)。
●最後に今後の目標などをお聞かせください!
黒澤:コロナ禍前みたいな有観客イベントを絶対にやっていきたいですね。それから、引き続き海外ドラム・メーカーのアンテナは張っていきたいですし、みんなが“何これ!”って思わせるようなアイテムを展示したいですし……とにかく“この店に来たら何かあるんじゃないか!?”って思わせるようなワクワク感はずっと提供し続けたいですね。お客さんが興味があるものはどんどん引っ張りたいです。ここで働いていて何がうれしいかっていうと、もちろん楽器の話をしてみんなでワイワイやるのも好きなんですけど、お客さん同士がここで出逢って盛り上がっているところを見るとめちゃくちゃうれしいんです。SNSではつながっているけどリアルで会うのは初めてだよね!とか、待ち合わせ場所がこの店だったり(笑)。こんなこと言ったら怒られるかもしれないですけど、街の駄菓子屋さんみたいになりたいんです(笑)。ここに並んでいる楽器を通じてみんなが交流してくれたらこんなにうれしいことはないですね。それが一番楽しいかもしれません。
木下 クロさんを中心にみんなで盛り上げて、SNSとかいろいろ盛り上げていきたいですね!