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    エド・シーランと10年以上に渡ってステージを共にするドラマー

    現代最高峰のシンガー・ソングライター、エド・シーランの日本公演がスタート。4年9ヵ月ぶりとなる今回は、2022年にスタートした世界ツアー「Ed Sheeran +-=÷x Tour」の一環で、1月27日、28日に京セラドーム大阪、1月31日に東京ドームがそれぞれ行われる。

    レコーディングではクリス・デイヴやレオ・テイラー(アデル、宇多田ヒカル)、JTベイツ(テイラー・スウィフト)などの敏腕セッション・ドラマーを起用しているエド。そんな彼のツアー・ドラマーを務めているのがイギリス出身のマーク・ピュージー(Mark Pusey)だ。

    モダン・ドラマーやリズムなどの海外メディアでもフィーチャーされ、早くから注目されていたマーク。影響を受けたドラマーはカーター・ビューフォード、カルロス・ヴェガ、ジェフ・ポーカロ。過去にはグレッグ・ビソネットの指導を受けたこともあり、汎用性という点において、デイヴィッド・リー・ロスからリンゴ・スターまで、幅広く対応するグレッグを手本にしているという。

    これまでにサポートしてきたアーティストは、トム・ジョーンズ、サラ・ブライトマン、オーリー・マーズを筆頭に数多く、レコーディングでは主に映画のサウンドトラックでプレイ。エルトン・ジョンの半生を描いた2019年公開の映画『ロケットマン』のサントラにもクレジットされている。

    エドのサポートを務めるようになって10年以上経っており、大規模な世界ツアーを幾度なく共にしてきた。マークがフィーチャーされた2023年5月のモダン・ドラマー誌にはエドのコメントが掲載され、「ミュージシャンとしても友人としても超一流」と語っており、マークに信頼を寄せているのがわかるだろう。

    エドとマイクが出会ったばかりの頃に収録されたBBCの映像

    「Ed Sheeran +-=÷x Tour」で使用している機材は、メイプル+ガム+マホガニーを組み合わせたDWのカスタム・セット。1バス、2タム、1フロア・タムのクラシカルなセッティングで、スネア・ドラムはメインが13”×7”のブラス・シェル、サイドは12”×7”パープル・ハート・シェル。共に小口径の深胴仕様。

    シンバルはジルジャンで、Kカスタムを中心としたセット・アップ。スタジアム・クラスの大会場が多いため、タイコにはローランドのドラム・トリガーを装着しており、さらにSPD-SXを左手側にセットしている。

    同じくモダン・ドラマーのインタビューによれば、エドのステージではクリックを使っていないそうで、ドラマーには絶妙なタイム感が求められることになるが、だからこそ長年に渡ってステージを共にしてきたマークの存在が必要不可欠なのだろう。

    なお、今回の来日公演におけるツアー・メンバーは、探しては見たもののオフィシャルに発表されておらず、マーク本人のSNS(X)も北米ツアー終盤戦の9月20日で更新がストップしているので、日本ツアーに帯同しているのかは不明だが、世界屈指のシンガー・ソングライターを支えるドラマーとして、ぜひマークの名前を覚えてもらえたらと思う。

    来日公演特設サイト→こちら