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    岩瀬立飛がドラム・セットで叩く“世界のリズム” #17 – アフリカ系のリズム②

    世界中のリズムを研究する名手=岩瀬立飛が、各国のリズムをモチーフとしたパターンをドラム・セットで演奏&解説した、ドラマガ2011年10月号の特集“世界のリズム”。ドラマガWebではその一部を、演奏音源つきで地域ごとに紹介! 前回に引き続き「アフリカ系のリズム」! ジェンベ風のリズムをドラム・セットで実演して、9種類ものパターンを紹介していきます!

    #17 アフリカ系のリズム②

    アフリカ系のリズム その4 ジェンベ風リズム

    Ex-1はジェンベの手順をスネアに置き換えたもの。ジェンベのスラップ→スネアのオープン・リム、ゴースト→ヘッドの外周でゴースト、オープン→真ん中、と叩き分けています。ティンバレス奏法と同じです。微妙にハネさせれば本来のリズムに近づきます。

    ▲Ex-1/0:00〜

    Ex-2〜4はカメルーンのポップス的なリズム。儀式やカーニバルでは平気で三日三晩叩き続けますが、現地の人々は楽に音を出す方法を心得ていて、10″バンデイロを人差し指のみで叩き、ジェンベの音を出す奏者もいます。要は音量やパワーは関係ないってことですね。

    ▲Ex-2/0:00〜
    ▲Ex-3/0:10〜
    ▲Ex-4/0:15〜

    Ex-5、6はユッスー・ンドゥール的なリズムで、これぞアフリカン・ポップス。耳慣れない人は拍がひっくり返りただのファンク・ビートに聴こえます。スネアは1&3で、実は世界ではこちらが多数派。手拍子は1&3が良いのです。2&4拍目を強調し、手拍子の位置にしたがる民族は実はアメリカ人ぐらいのもの。

    ▲Ex-5/0:00〜
    ▲Ex-6/0:10〜

    Ex-7、8はカメルーンのポップス的なリズムですが、いまいち起源がどこかわからず……カメルーンあたりではよく聴かれる音型だと思います。ルンバ・クラーベと同じ形がリズムの軸になっていて、アフリカ音楽の中では比較的わかりやすいです。

    ▲Ex-7/0:00〜
    ▲Ex-8/0:12〜

    Ex-9はセネガルのポップス風で、最も複雑怪奇。1拍目はどこ? ハネてる? 3連? イーヴン? フラム? このフィルインのタイミングは何?……みたいなものが全部詰まっています。このデモは6/8で、本来8分3つ目に一番低い音がくるのですが、あえて省略です。基本1拍目にスネアがきます。

    ▲Ex-9/0:00〜

    岩瀬立飛がドラム・セットで叩く“世界のリズム” – BACK NUMBER

    #1:キューバ系のリズム①

    #2:キューバ系のリズム②
    #3:キューバ系のリズム③
    #4:キューバ系のリズム④
    #5:カリプソ系のリズム
    #6:ブラジル系のリズム①
    #7:ブラジル系のリズム②
    #8:ブラジル系のリズム③
    #9:レゲエ系のリズム①
    #10:レゲエ系のリズム②
    #11:その他の中南米系のリズム①
    #12:その他の中南米系のリズム②
    #13:ニューオーリンズ系のリズム
    #14:ジャズ系のリズム①
    #15:ジャズ系のリズム②

    ◎Profile
    岩瀬立飛(Tappi Iwase):愛知県出身。14歳でドラムを始め、日野元彦、坂田 稔に師事。高校では吹奏楽部でパーカッションを担当。その後、1988年に渡米。ピーター・アースキンやデヴィッド・ガリバルディに教えを受けながら、現地でライヴ、レコーディング活動を展開。帰国後、現在に至るまで自身のバンドである。Nervioや宴での活動の他、エリック宮城バンドをはじめ、さまざまなセッションで活躍中。

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