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    Drummer’s Disc Guide – 2024 Summer

    Summer 2024

    【A】=アルバム 【M】=ミニ・アルバム 【E】=EP 【V】=DVD、Blu-ray


    【V】大貫妙子『Taeko Onuki Concert 2023』

    d:林 立夫/沼澤 尚

    一瞬で別世界に連れていかれるような最高の音楽体験
    伝説的な2人のドラマーを同じ環境で聴き比べることができる

    2023年に開催された昭和女子大学人見記念講堂でのワンマン・ライヴを完全収録したこちらの作品。Blu-ray/CDの2形態同時発売ということですが、バンド・メンバーは小倉博和(g)、鈴木正人(b)、沼澤 尚(d)、林 立夫(d)、フェビアン・レザ・パネ(p)、森 俊之(key)、網守将平(key)という、名前を聞いただけで思わず唸ってしまう最強の布陣。この日のライヴは実際に自分も足を運んでいましたが、一瞬で別世界に連れていかれるような本当に最高の音楽体験でした。心の奥を柔らかくほぐしてくれるような大貫妙子さんの最高の歌声はもちろん、伝説的な2人のドラマーを同じ環境で聴き比べることができてしまうのもドラマーにとってありがたすぎる体験。曲によってどちらがリードするかも変わってくるので何度観ても聴いても新たな発見があり、ドラマーじゃなくてももちろん、ドラマーであるならなおさら強くこの作品を手元に置くことをオススメします。当日に実際ライヴを観ていた自分からの視点でも、ミックス・バランスもかなりナチュラルなので音作りやタッチを研究したい方にもオススメです。(高橋 武/フレデリック)

    ◎Disc Information
    【参加ミュージシャン】大貫妙子(vo)、林 立夫/沼澤 尚(d)、鈴木正人(b)、小倉博和(g)、フェビアン・レザ・パネ(p)、森俊之/網守将平(key)

    発売元:日本コロムビア 品番:【Blu-ray】COXA-1360/【CD】COCB-54368~9 発売日:2024.05.22

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    【A】Larnell Lewis『SLICE OF LIFE』

    d:ラーネル・ルイス

    生楽器の音の優しさと
    ポケットに吸い込まれるようなグルーヴが気持ち良い

    前作から4年ぶりとなるラーネル・ルイスの新譜。昨年11月にジルジャン・フェスにて共演させていただき、その生のサウンドの素晴らしさに号泣してしまったほど感動した僕ですが、このアルバムも当時をフラッシュ・バックするような感覚で本当に楽しんで聴かせていただきました。何といってもアルバム全体を通した演奏の呼吸感が素晴らしい! 生楽器の音の優しさとポケットに吸い込まれるようなグルーヴが最高に気持ち良いのです。ドラマー的視点で言えば、とにかくドラムの音が良い! 彼のチューニングとタッチ、音色の色彩に富んだダイナミクスがわかりやすく聴き取れるので、彼のプレイを研究する人にとってもインスピレーションを受けやすい音だと思います。彼の人生における成長や経験を反映させたというアルバムのコンセプト通り、彼の人柄や優しさ、哲学を思わせる温かみが、最高の演奏技術によって見事に描き映し出されたアルバム。ぜひ触れてみていただきたいです。(今井義頼/CASIOPEA-P4、有形ランペイジ)

    ◎Disc Information
    【参加ミュージシャン】ラーネル・ルイス(d、key、etc.)、ロセンド“チェンディ”レオン(per)、リッチ・ブラウン(b)、エルマー・フェレール(g)、ジェレミー・レッドベター(key、p)、コートネイ・フレイザー(key、org)、ロブ・クリスチャン(sax、fl)、アンドリュー・マッカンシュ(tp)、ジョアンナ・マジョコ/ウェイド・O.ブラウン(vo)、他

    輸入盤(配信リリース中) 発売日:2024.03.22

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    【A】石若 駿+YCAM『Echoes for unknown egos – manifestations of sound』

    d:石若 駿

    石若の瞬発力とフレーズの説得力の高さ
    AIと共演しているとは思えないほど自然かつ驚異的な展開作り

    ドラマーのみならずミュージシャンならば、自分自身とリアルタイムで共演するということはまさに究極の体験だろう。石若ソロのDay1と、松丸 契も参加したDay2、どちらもピアノを含めた打楽器が人間の演奏に呼応して予期せぬ音を奏で、1時間に迫る演奏が緊張の切れ間なく繰り広げられている。そんな未知の世界の中、強烈に印象に残るのは石若の瞬発力とそのフレーズの説得力の高さ。“カァン!”というオープン・リムやメロディックなタムの旋律、金モノを入れるタイミングなど、必然にも聴こえる位置と反応するスピードがまさに超人的。そしてそれを起点に盛り上げていく展開の作りようは、AIと共演しているとは思えないほど自然かつ驚異的。石若がこれまで積み上げてきたものは想像のはるか上を行くとんでもないものだったのだと思い知らされる。単なる斬新な取り組みという枠組み以上に、音楽の枠を超えた得体の知れない未来感や期待感、理解の遥か先を行くある種の不安感のようなものが綯い交ぜになったような感覚になってしまう、不思議な作品だった。(笹 京佑/リズム&ドラム・マガジン編集部)

    ◎Disc Information
    【参加ミュージシャン】石若 駿(d、per)、松丸 契(sax)

    発売元:S.L.L.S Records 発売日:2024.03.15

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    【A】Crossfaith『AЯK』

    d:Tatsuya

    新体制で攻撃力を増した楽曲が目白押し
    Tatsuyaが牽引するそのグルーヴに鼓舞されずにはいられない

    活動休止やメンバー・チェンジを経て、ツイン・ギターの新体制でリスタートを切ったCrossfaith。6年ぶり(!)のアルバムとなる本作では、各パートが一丸となって耳に届く重厚なサウンドに新ギタリスト=Daikiの複雑にウネるフレージングが加わり、心機一転、攻撃力を増した楽曲が目白押しとなっている。ドラマガ本誌のインタビューでは“ベースの同期に寄り添うスタイルに変化し、サポート・ワークも経て楽曲を支える意識を持つようになった”と語ってくれたTatsuyaもまた、時にギターとアグレッシヴに絡み合い、時にダンサブルな4つ打ちを決めながら、持ち前のテクニックと独創性溢れるアプローチで、各曲に強烈なインパクトをもたらしている。特に、祭の序章を告げるようなヴォーカルをトライバルなビートで支え、聴く人を一気に彼らの音世界に引き込むM2のイントロや、M6で繰り出される難解かつ痛快な激走ドラミングは必聴。彼が牽引するそのグルーヴに、鼓舞されずにはいられない。(高橋里沙/リズム&ドラム・マガジン編集部)

    ◎Disc Information
    【参加ミュージシャン】Tatsuya(d)、Kazuki/Daiki(g)、Teru(prog、vision)、Koie(vo)、他

    発売元:ワーナー 品番:WPCL-13588 発売日:2024.06.26

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    【E】リンゴ・スター「クルキッド・ボーイ」

    d:リンゴ・スター

    バック・ビートと同時にややオープンになるハイハット
    独特のバウンス、まさにリンゴ・スター

    83歳のリンゴの新作は、作曲とプロデュースをリンダ・ペリーが担当したEP。アメリカン・サウンドだけど、ビートルズっぽい。当然か、あのバンドの一員の作品なのだから。ピース・アンド・ラヴの人間性が滲み出る歌、バック・ビートのスネアと同時にややオープンになるハイハット、独特のバウンス、まさにリンゴ・スター。タイトル曲の「Crooked Boy」は特にビートルズと印象が重なる。ビートルズ名義の最後の新曲「NOW AND THEN」を聴いたときも思ったが、音楽の楽しさの中に切なさが内包されている。その感情を的確に表す言葉がないからこそ音楽は存在するのかもしれない。元気に活躍し続けるリンゴの歌とドラムは希望だ。(坂田 学)

    ◎Disc Information
    【参加ミュージシャン】リンゴ・スター(d、vo)、リンダ・ペリー(b、g、org、cho、etc.)、クリス・プリンス(b、key、cho)、ビリー・モーラー(b)、エリー・パール/ジョシュ・グーチ(g)、他

    発売元:ユニバーサル 品番:UICY-16226 発売日:2024.04.26

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    【A】St. Vincent『All Born Screaming』

    d:デイヴ・グロール/ジョシュ・フリーズ/マーク・ジュリアナ/キアン・リオーダン/ステラ・モズガワ

    圧倒的な存在感で気を吐くデイヴ・グロールが
    ヘヴィな衝動を付与し素晴らしい化学反応を起こしている

    初のグラミー受賞となった4作目以降、ライヴやヴィジュアル・イメージを含め非常にコンセプチュアルな作品をリリースしてきた St. Vincentことアニー・エリン・クラーク。自身で「追悼・喪失感・嘆きを託したアルバム」と語る今作は、完全セルフ・プロデュースによる振れ幅の広い作品となっている。他の参加ドラマーたちがプロダクションにフィットする現代的な演奏で楽曲に花を添える中、圧倒的な存在感で気を吐くのがM3、4参加のデイヴ・グロールで、アニーの独創的な世界観にヘヴィな衝動を付与しながら素晴らしい化学反応を起こしている。そもそものタイコの響き(M3後半で彼の音が入った瞬間にそれだとわかる)やフィルインなど、まさしく彼にしか鳴らせないドラム・サウンド。痺れます。(木暮栄一/the band apart)

    ◎Disc Information
    【参加ミュージシャン】デイヴ・グロール/ジョシュ・フリーズ/マーク・ジュリアナ/キアン・リオーダン/ステラ・モズガワ(d)、セイント・ヴィンセント(vo、b、g、syn、prog、etc.)、ジャスティン・メルダル・ジョンセン(b、prog、per、etc.)、レイチェル・エクロス(p、key、org)、他

    輸入盤(配信リリース) 発売日:2024.04.26

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    【A】ジェフ・コールマン『2023 A.D.』

    d:シェーン・ガラス/チャド・スミス

    シェーンのプレイはお互いの呼吸とマッチ
    チャド節全開でぶち込まれる高速フィルも痛快

    シェーンとはコズモスクアッドでの盟友同士と言うこともあり、多様な展開や、幅の広い曲でもお互いの呼吸としっかりマッチしていて、聴いていて没入感がすごい。3曲目「トングス&ソングス」のみ参加のチャドは明らかにチャド節全開で、無理やりかと思うくらいぶち込まれている高速フィルも痛快、ドラマーが違うとこうもグルーヴが変わるかと。現代音楽とはかけ離れた、アナログで人間味そのものの生の楽器の音、人間しか表現できないポケット、そのカッコ良さを存分に感じられる。近年のロック・アルバムのある意味作り込まれすぎてしまっている音に慣れている人には、新鮮かつ刺激的に聴こえるだろう。しかし、本来これが音楽だ。(Katsuma/coldrain)

    ◎Disc Information
    【参加ミュージシャン】ジェフ・コールマン(g、b)、シェーン・ガラス/チャド・スミス(d)、ケヴィン・チャウン/ジミー・ジョンソン(b)、ガイ・アリソン(key、prog)、エド・ロス(p、org)

    発売元:キング 品番:KICP-4066 発売日:2024.04.03

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    【A】カマシ・ワシントン『フィアレス・ムーヴメント』

    d:ロナルド・ブルーナーJr./トニー・オースティン/ロバート・ミラー

    ブルーナー兄弟のリズム・セクションの上で
    オースティン兄弟が入り乱れるM2は二度美味しい

    キャリア史上最短で聴ける作品(つうかフルで2〜3枚組じゃないのが初/笑)なのだがそれでもみっちり1h15m弱で、だいたい半分くらいはツイン・ドラムなのでイヤ(ヘッド)ホン推奨なのかスピーカー推奨なのかで迷います。いわゆる『ビッチェズ・ブリュー』風なパン振りなので、ビッチェ済であればイヤ(ryを推奨。未ビッチェならばスピーカー推奨で、音の渦に1h15m弱きっちりと溺れてからイヤ(ryしたら二度美味しい。楽曲的に、二度美味しいで言えばやはりM2。なぜならブルーナー兄弟(弟がサンダーキャット)のリズム・セクションの上で、タジとラスのオースティン兄弟(西海岸の双子のラッパー)が入り乱れるという多重構造だからだ。カマシの采配、此度も最高。(庄村聡泰)

    ◎Disc Information
    【参加ミュージシャン】カマシ・ワシントン(sax)、ロナルド・ブルーナーJr./トニー・オースティン/ロバート・ミラー(d)、アラコイ・ピート/カルロス・ニノ/カーリル・カミングス(per)、ブランドン・コールマン(b、key、etc.)、サンダーキャット/ベン・ウィリアムズ/マイルス・モズリー(b)、テラス・マーティン(sax)、アンドレ3000/リッキー・ワシントン(fl)、BJ・ザ・シカゴ・キッド/D・スモーク/ジョージ・クリントン/パトリス・クイン/ラス・オースティン/タジ・オースティン(vo)、他

    発売元:YOUNG 品番:YO350CDJP 発売日:2024.05.03

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    【A】角松敏生『MAGIC HOUR ~ Lovers at Dusk~』

    d:山本真央樹/伊吹文裕

    ビートのステディさによる牽引力は当世最先端なのに
    ストーリーや心情の起伏という“解釈”にも寄り添う2人のプレイ

    81年のデビューから最先端ミュージシャンとの手作りのアルバム/ライヴ制作にこだわり続けてきた角松敏生が、自らの最後の“リスタート”と位置づける作品シリーズの初作。その根底に流れるコンセプト=Contemporary Urban Musicは、都会の若い社会人のリアルな日常にあるロマンチシズムを描くという、角松が初期から提示していたもの。角松自身の楽曲を含め80sへの絶妙なオマージュも感じるが、それが紛れもなく“現在形”である最大の理由は、伊吹と山本のドラムだと思う。ビートのステディさによる牽引力は当世最先端、なのにストーリーや心情の起伏という“解釈”にも寄り添う2人のプレイに、“角松80s”へのリスペクトを感じて止まない。(村田誠二)

    ◎Disc Information
    【参加ミュージシャン】角松敏生(vo、g、key、prog)、山本真央樹/伊吹文裕(d)、山内 薫(b)、鈴木英俊(g)、森 俊之(p、key)、中川就登(p)、本田雅人(sax)、 中川英二郎(t b)、エリック宮城/管家隆介/松井秀太郎(tp、etc.)、藤
    堂昌彦/徳永友美/漆原直美/村井俊朗/沖増菜摘/堀内優里/伊能 修/石亀協子/白澤美佳/森本安弘(vln)、他

    発売元:Ariola 品番:BVCL-1406 発売日:2024.05.15

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    【A】THE YELLOW MONKEY『Sparkle X』

    d:菊地英二

    シェイクするリズムは唯一無二
    ウネるベースとのコンビネーションはまさにイエモンの真骨頂

    THE YELLOW MONKEYの節目となる10枚目のオリジナル・アルバム。吉井和哉の病気を乗り越えて完成した本作は、バンドをやること、楽器を演奏することの喜びや楽しさに溢れた、原点回帰とも言えるロックンロール・アルバム。決して懐古主義になることなく、スカを取り入れたM3など、随所に新しさも散りばめられ、酸いも甘いも知り尽くした彼らだからこそ奏でられる、カッコ良すぎるバンド・サウンドにK.O.されてしまった。その屋台骨を支える菊地英二の絶妙にハネた独特のグルーヴも抜群。中でもシェイクするリズムは唯一無二で、ウネるベースとのコンビネーションはまさにイエモンの真骨頂! 90年代を支えた鍵盤奏者=三国義貴の参加も胸熱!!(北野 賢/リズム&ドラム・マガジン編集長)

    ◎Disc Information
    【参加ミュージシャン】菊地英二(d)、廣瀬洋一(b)、菊地英昭(g)、吉井和哉(vo、g)、三国義貴(key)

    発売元:ワーナー 品番:WPCL-13560 発売日:2024.05.29

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    【A】Ovall『Still Water』

    d:mabanua

    良い意味でのアンダーグラウンド感
    実験色と大衆性が絶妙のバランスで共存しているのがスゴイ

    J-POPのメイン・ストリーム・アーティストを数多く手がけるプロデューサー3人が集結したユニット、“Ovall”の4thアルバム、全曲カッコいい! 良い意味でのアンダーグラウンド感、実験色と大衆性が絶妙のバランスで共存しているのがスゴイ! 布袋さんをして日本のグルーヴ・マスターと言わしめた“mabanua”のリズム・メイクがバンドのボトムをがっしりと支えています。ジャンルの垣根を越え、国境の壁を越え、新しい音楽をクリエイトする姿勢に尊敬の念を覚えます。Ovallの所属するorigami PRODUCTIONSには要注目アーティストが集結。コンテンポラリー・ミュージック・シーンの台風の目になる予感。というかすでにそうなっているのかも。(神保 彰)

    ◎Disc Information
    【参加ミュージシャン】mabanua(d、prog)、Shingo Suzuk(i b、rhodes)、関口シンゴ(g)、安藤康平(sax)、タブゾンビ(tp)、Nenashi/さらさ( vo)

    発売元:origami PRODUCTIONS 品番:OPCA-1061 発売日:2024.06.26

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    【A】THE&『THE&』

    d:SATOKO

    グイグイポケットに落とし込んでいく絶妙なグルーヴ
    高速ツーバスをセンスフルに絡めたフレーズ

     「ファジコンのJUONとSATOKOがバンド始めるらしいよ!」……この一言だけで間違いないカッコ良さを期待させてくれる2人の音楽力は、もはや説明するのも野暮だろう。圧倒的に高度なテクニックと卓越した表現力を備えた鉄壁の2人が、耳の肥えた全ロック・ファン必聴のアルバムを生み出してくれた。高らかに歌い上げるJUON君のヴォーカル、そしてエモーショナルに突き刺さるギター・ソロ、 SATOKOさんの、グイグイポケットに落とし込んでいく絶妙なグルーヴ、高速ツーバスをセンスフルに絡めたフレーズに至るまで、存分に2人の魅力を味わえるフルコースになっていて最高すぎる。懐かしいアツ苦しさと清涼感のあるハードボイルドさとも言うべき、聴けば聴くほどクセになる珠玉の12曲をぜひ心して楽しんでいただきたい。(神田リョウ)

    ◎Disc Information
    【参加ミュージシャン】SATOKO(d、cho)、JUON(vo、g、key)、奥野翔太(b)、YOSHI(prog)、西村浩二(tp)、村田陽一(tb)

    発売元:ユニバーサル 品番:POCS-22035 発売日:2024.06.26

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