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和楽器バンド山葵の『ドラムにこじつけッ!』 第16回「ドラムと和太鼓」

ドラムと和太鼓

はいどーも、ドラムもどーん!山葵です。

みなさんがイメージするロック・バンドの編成ってどういったものでしょうか。

ヴォーカル、ギター、ベース、ドラム、そこにもう1人ギターかキーボード、といったところがオーソドックスではないでしょうか。

あらためて僕が所属している和楽器バンドを紹介すると、ヴォーカル、ギター、ベース、ドラム、箏、尺八、三味線、和太鼓という計8パートの特殊な編成をしております。

その名の通り和楽器がいるロック・バンドというのが僕らの特色ですが、リズム隊の観点からして、やはり和太鼓という存在が僕らの独特なグルーヴに大きな影響を与えていると思います。

バンドを結成した約8年前、初めて和太鼓の黒流さんと音を合わせたとき、未知の体験にワクワクしたことを今でも覚えています。

普通はドラムがバンドの中で生音が一番デカい楽器なのに、それに勝るとも劣らない楽器が現れるとは!

ドラマーからは出てこないフレージングばかりで、しかも叩くまでの動作が洗練されていてカッコいい……!

当時ドラム一筋なドラムバカだった僕には、音からパフォーマンスからすべてが衝撃的でした。

ドラムって通常の2拍目と4拍目にアクセントを置くバックビートが基本だと思いますが、和太鼓は1拍目に重心を乗せるフレーズが主なんですね。

そして1音を出すまでの予備動作で「間」を演出し、空間を支配する和のパフォーマンス。
今でも勉強させていただいております。

ドラムと和太鼓。似て非なる楽器ではあれど、お互い理解とリスペクトしつつ、時には寄り添い、時には主張しあい、時には自由に奏でたりと、これまでいろいろなグルーヴを紡ぎあってきました。

僕らのライヴでは「ドラム和太鼓バトル」なる演目がデビュー当時から恒例になっております。

ドラムと和太鼓の2人だけのセッション。
デビュー8年目の今でも、より強力なアンサンブルをメンバー最年少の僕と最年長の黒流さんとで模索し、お客さんと一緒に楽しめるエンターテイメントを作っております。

今月末から和楽器バンドの全国ツアーが始まろうとしております。

最近はリハーサルを重ねて、着々とアンサンブルを整えている日々を過ごしております。

8年かけて培ってきた僕らにしか出せないアンサンブルとグルーヴを、ぜひ体感しに来てください!

「和太鼓どーん!」「ドラムもどーん!」

ではまた!

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Profile
わさび●岡山県育ち。中国人の父と日中ハーフの母を持つ。15歳でドラムを始め、YOSHIKIやチャド・スミス、トーマス・プリジェンなどに影響を受ける。動画投稿サイト“ニコニコ動画”にアップした演奏が話題となり、和楽器バンドに加入。コンポーザーとしてもスキルを磨き、最新作『TOKYO SINGING』ではリード曲「Singin’ for…」を作詞作曲。中学の頃からは筋力トレーニングも続けており、2020年の年末特番「SASUKE2020~NINJA WARRIOR~」へも出場し、話題を呼んだ。

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和楽器バンド(L→R)
山葵(d)、蜷川べに(津軽三味線)、亜沙(b)、神永大輔(尺八)、鈴華ゆう子(vo)、町屋(g、vo)、いぶくろ聖志(箏)、黒流(和太鼓)

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