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    DW 9000Xシリーズ登場|クイック・チェンジ・ロッド&新カム機構を搭載した次世代ハードウェア

    • Text:Atsuki Sano

    Drum Workshop(DW)が、新ハードウェア・シリーズ=9000Xを発表した。長年に渡ってプロ・ドラマーから支持を集めてきた9000シリーズの思想を受け継ぎながら、ライヴやツアー現場で求められる“精度”、“スピード”、“安定性”をさらに高いレベルで追求した次世代モデルだ。

    9000Xシリーズでは、全モデルに共通する設計思想として、素早いセッティングと高い再現性、そして激しい演奏にも耐えうる堅牢性を重視。新設計の3脚部“Ultra-Rigidトライポッド・ベース”は従来以上の剛性を確保し、大型シンバルや重量級のセッティングでも高い安定性を発揮する。また、一部モデルに標準搭載される“InnerLock™システム”は、スタンド内部に収納されたワイヤーがメモリー・ロックとして機能する独自機構。収納時にはパイプを完全に縮めながらも、次回のセットアップでは記憶した高さを素早く再現できるため、転換やツアー現場で大きなアドバンテージとなりそうだ。

    新設計の“Ultra-Rigidトライポッド・ベース”

    ハイハット・スタンド

    DWCP9500TX

    シリーズの中でも注目したいのは、DWCP9500TX、DWCP9500X、DWCP9500XFTX、DWCP9500XFXという4機種ラインナップされているハイハット・スタンドだろう。まず目を引くのが、新設計の“クイック・チェンジ・ロッド”。従来のような先端ネジ構造を廃し、ハイハット・ロッドを瞬時に着脱できる仕組みを採用している。ハードウェア・ケースへの収納やセッティング/撤収時の手間を軽減できる点は、現場の多いドラマーにとって大きな魅力と言えるだろう。

    クイック・チェンジ・ロッド
    バイス・クラッチ

    さらに改良型の“バイス・クラッチ”はトップ・ハイハットの保持力を向上。演奏中の緩みを抑えながら、確実なセッティングを実現する。そして最大の特徴とも言えるのが、特許取得済みの“トリプル・エキセントリック・カム”だ。従来の9000シリーズの“ダブル・エキセントリック・カム”をさらに進化させ、ペダル操作に対するシンバルの追従性をより高めることで、素早いオープン/クローズ動作を実現。フット・ハイハットやヒール・スプラッシュといった足技にも優れた反応を発揮するという。

    脚部には新開発の“Ultra-Rigid回転式ベース”を採用。滑り止めラバー付きプレートとの組み合わせにより不安定さを感じさせない設計となっている。ライブからレコーディングまで、幅広い現場で高いパフォーマンスが期待できそうだ。

    スネア・スタンド

    DWCP9300X

    スネア・スタンドは2機種をラインナップ。DWCP9300Xは、サイズを問わずアームが常に平行を保つ設計。さらに“オフセット・バスケット・デザイン”によって省スペースでのセッティングを可能にし、Techlockを備えた無段階バスケット調整機構により、幅広い演奏ポジションに対応が可能。また、シェルとの接触を最適化する“Reso Pocket Crutch Tips”を装備し、ドラム本来の響きを引き出す設計となっている。

    DWCP9339Xは、ボール・クランプを採用したスネア/タム兼用モデル。自由度の高い角度調整が可能で、着脱式バスケットを採用している点も特徴だ。収納時にはバスケットを取り外してコンパクトにまとめられ、再セットアップ時には前回の角度を維持したまま素早く設置できるという。こちらも“Reso Pocket Crutch Tips”を備え、サウンド面への配慮が図られている

    Reso Pocket Crutch Tips
    DWCP9339Xに採用された脱着可能なバスケット

    シンバル・スタンド

    DWCP9700XIL

    シンバル・スタンドは“InnerLock™”を標準搭載したブーム・タイプのDWCP9700XIL、DWCP9701XIL(ロー・ポジション仕様)と、ストレート・タイプのDWCP9710XILに加えて、タム・ホルダーも備え、フレキシブルなセッティングに対応できるDWCP9791Xの計4種類。

    タム・スタンド

    DWCP9991X

    タム・スタンドは改良型ボール・クランプを備えたシングル・タム・スタンドのDWCP9991Xと、ダブル・タム・スタンドのDWCP9992Xが用意されている。

    アクセサリー

    さらにアクセサリー類も充実。スタンド内部に組み込むことで高さ調整をスムーズに行える“AirLift™シリンダー”、セッティング再現性を高める“InnerLock Cable System”、約2kgのウェイトを装着して安定性を向上させる“Tripod Weight”などが用意されており、ドラマーの演奏環境や好みに応じた柔軟なカスタマイズが可能だ。

    DW 9000シリーズと言えば、これまでも高い耐久性とスムーズなアクションでプロ・ドラマーから厚い信頼を集めてきた定番ハードウェア。そのDNAを継承しながら、セッティングの効率化や再現性の向上といった現代の現場ニーズに応える形で進化したのが9000Xシリーズと言えるだろう。特にツアーやフェスなど短時間での転換が求められるシーンで、特にその真価を発揮しそうだ。