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    Ultimate Drum Technique #18 Left Body Ostinato Part 2

    • Text & Score & Video:Hiroshi Matsuo

    CHAPTER18:レフトボディ・オスティナート Vol.2

    みなさんこんにちは、松尾啓史です。第18回は、前回に引き続き「レフトボディ・オスティナート」を紹介します。アドバンス編では、左半身でハイハット・オスティナートを操作し、右半身でライド・シンバルやスネア、タム類をコントロールします。

    レフトボディ・オスティナート
    〜Advance編〜

    Ex-5は、左半身でのシンプルな手足のオルタネイトを基調としたオスティナート・アプローチです。タムを交えたエスニックなリズム・パターンに混ぜ込んでみました。

    Ex-6は、手と足を2打ずつ動かすダブル・ストロークのサイクルを応用したオスティナート・アプローチ。フット・ワークの動きが忙しくなるので、演奏時に体幹が崩れないように注意しながら取り組みましょう。

    Ex-7は、ダブル・ストロークで展開する左半身オスティナートをシャッフル・ビートのグリッドに当てはめたものです。奇数グルーヴに対しての複合アプローチなのでやや複雑に感じますが、1小節でサイクルが解決するので一度覚えてしまえばそれほど難しくはないでしょう。

    Ex-8は、足→手→手のサイクルで繰り出すハイハット・オスティナートを、ダブルタイム・フィールの中で展開するという、スピード感のあるアプローチです。オスティナートはちょうど16分音符の3つ割りという形で演奏することになるので、4分の4拍子上であれば、都合3小節で解決することになります。

    Ex-9は、左半身でパラディドルを演奏しながら、右半身でフロア・タムとスネアを用いたリニア・アプローチを行う難易度高めのリズム・パターン。1~2拍目と3~4拍目で必要な動きが異なるので、パターンの前半/後半部分を個別に練習し、慣れてきたら通してチャレンジしてみても良いでしょう。

    今回は左半身のオスティナートのみに着目してみましたが、これに限らず、右半身を用いたオスティナートや、右手のみ、左足のみなど自分でもさまざまなオスティナート・パターンを研究し、普段の演奏にどう取り入れることができるかを考えて、自分なりに模索してみてください。

    Ultimate Drum Technique – BACK NUMBER

    ■CHAPTER 1:モダン・フット・ワーク
    ■CHAPTER 2:左足のハイハット・コントロール
     ▶︎上記2つについてもっと詳しく知りたい方は、リズム&ドラム・マガジン20年7月号をチェック!


    ■CHAPTER3:ゴースト・ノート
    ■CHAPTER4:ワン・ポイント・モジュレーション
     ▶︎上記2つについてもっと詳しく知りたい方は、リズム&ドラム・マガジン20年10月号をチェック!

    ■CHAPTER5:トラップ・ビート
    ■CHAPTER6:トラップ・ビート Vol.2
     ▶︎上記2つについてもっと詳しく知りたい方は、リズム&ドラム・マガジン21年1月号をチェック!

    ■CHAPTER7:オッド・グルーヴ
    ■CHAPTER8:オッド・フィル

    ■CHAPTER9:メトリック・モジュレーション
    ■CHAPTER10:メトリック・モジュレーション<奇数分割 ver.>

    ■CHAPTER11:スティック・トリック Vol.1
    ■CHAPTER12:スティック・トリック Vol.2

    ■CHAPTER13:ミスター・ハイハットに挑戦 Vol.01
    ■CHAPTER14:ミスター・ハイハットに挑戦 Vol.02

    ■CHAPTER15:チェンジ・アップ/ダウンで緩急自在 Vol.01

    ■CHAPTER16:チェンジ・アップ/ダウンで緩急自在 Vol.02

    ■CHAPTER17:レフトボディ・オスティナート Vol.01

    ◎Profile
    まつおひろし:豊富なドラム知識を生かし、リットーミュージックより自身の執筆する教則本『究極のドラム・トレーニング・バイブル』をリリース。現在はリズム&ドラム・マガジンでプレイ分析や執筆を担当している他、ドラム・セット・プレイヤーとしてのみならず、ドラム・スティックを投げたり回したりと視覚的に楽しませるパフォーマーとして、東京ディズニーシーや打楽器アンサンブル・チームでの公演の経歴もある。さらにゲーム音楽を中心としたレコーディングも多岐に渡る。20歳の頃より音楽教室でのレッスンなど、クリニシャンとして後世のドラマーの育成にも積極的に取り組み、吹奏楽からプログレまでジャンルを問わずさまざまなバンドでのライヴ・セッション活動を行っている。

    ◎Information
    松尾啓史 HP Twitter YouTube