SPECIAL
UP
Product Report – MEINL Stick & Brush
- 撮影:八島 崇 撮影協力 :G-ROKS 下高井戸スタジオ
試奏ラインナップ
STICK[ Standard Series | Standard Long Series | Hybrid Series|Heavy Series | Big Apple Series| Concert Series ]|BRUSH|RODS|Total Impression
*シリーズ名をクリックすると、各シリーズのスティック試奏ページに移ります。
Heavy 5A / SB108
力に頼らずどっしりした音を演出
芳垣:Heavyシリーズの音量感は3つとも違うけど、チップのアタック感や音程感はシリーズ内で共通している感じがします。重量があるぶん、力を入れなくてもどっしりした音を出すことができますね。細かいことをやるというよりも、ヘヴィな感じの音楽でドカーンと叩く感じで、とても気持ちの良いスティックだと思います。低域は明らかにスティックの太さによって変わるので、ぜひ実際に試してみてほしいです。重心はチップ側に寄っていて、バランス自体は非常に使いやすいですね。
【Spec】
材:ヒッコリー
重量:ヘヴィ 実測値60g
チップ:アコーン
サイズ:14.6mm×419mm
Heavy 5B / SB109
コントロールよりもハード・ヒット向き
芳垣:長さや太さはStandard Long 5Bと近い仕様に設定されています。重さやバランスはHeavy 5Aを持った感じがそのままさらに重くなったように感じます。実際にかなり重量が増えていているのですが、ストロークするときに感じる重さはなぜかHeavy 5Aと同じくらいに思えるように調整されているようです。これもやはり太い音で大きな音量が出るので、細かいコントロールよりも大きなストローク、ハード・ヒットに向いていると思います。
【Spec】
材:ヒッコリー
重量:ヘヴィ[実測値65g]
チップ:アコーン
サイズ:15.4mm ×419mm
Heavy 2B / SB110
タイコの音圧とツブが最も大きい
芳垣:さらに太くなっているHeavyシリーズですが、実際の重量はHeavy 5Bからは少ししか増えていないようです。重心のバランスは若干グリップ・エンドに寄っているので、この太さと重さがあるのに、ストローク時に受ける感じはHeavy 5Aとさほど大きな違いを感じないよう調整されているようです。タイコの音圧やツブの大きさは最も大きく、さして力を加えずとも重く太い音が出せるように作られたスティックです。この太さが気にならない人にはかなり扱いやすいと思います。
【Spec】
材:ヒッコリー
重量:ミッド・ヘヴィ[実測値67g]
チップ:アコーン
サイズ:15.9mm×419mm
Big Apple Bop 7A/ SB111
大きめのチップがアタック感を演出
芳垣:Big Appleシリーズは2つとも軽やかで、(オープン)リム・ショットの音もはっきりと立つ感じがします。シャキッとした感じの明るく細かい音を引き出したいときには、すごく便利だと思いますね。繊細な音が出せるスティックだけど、このBopはチップが大きめに作られているので、シンバルのアタックが弱くならずにしっかり出る印象です。“バップ”と銘打たれてはいるけど、細かい音を表現する音楽全般に使えますね。
【Spec】
材:ヒッコリー
重量:ライト[実測値50g]
チップ:ビッグ・アコーン
サイズ:13.7mm×406mm
Big Apple Swing 5B/ SB112
音の立ち上がりも良く繊細な表現が可能
芳垣:Bopとは反対に、Swingはチップが小さく作ってあります。シンバルを叩くと、中域くらいの音が鳴る感じがしました。メイプル材みたいにコツっとした音も出せるし、音の立ち上がりも良くて繊細な表現ができるので、小編成での演奏や、ドラムの音を細かくコントロールしたいときにすごく使いやすいと思います。重心は、どちらかというとグリップ・エンド寄りですが、シンバルの跳ね返りが良いので、速いレガートも打ちやすいです。
【Spec】
材:ヒッコリー
重量:ライト[実測値50g]
チップ:スモール・アコーン
サイズ:15.2mm× 406mm
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