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    close up! “エレドラ女子”が ヘッドホン/イヤホンを聴き比べてみた feat.むらたたむ、佐藤 奏

    • Text:Shinichi Takeuchi Photo:Takashi Yashima(Products)/Tetsuro Sato Contents by Rhythm & Drums Magazine

    試奏ヘッドホン/イヤホン・メーカー一覧

    AKG Audio Technica canal works MarshallZildjian Roland SENNHEISER VOXTotal Impression[総評]

    *メーカー名をクリックすると各ヘッドホン/イヤホンのレビューを個別に見ることができます。

    VOX

    問い合わせ:コルグ/KIDお客様相談室(0570-666-569)

    ■VH-Q1

    VOX VH-Q1/¥オープン・プライス(予価¥32,000前後/近日発売予定)

    “アコースティック・ギターとヴォーカル・トレーニングに最適”を謳ったヘッドホン。アコギの周波数を感知し、不要な音をカットする。アクティブ・ノイズ・キャンセリング・システムは、広い周波数の音を抑え、キャンセリング・レベルの調整も可能。特殊なフレーム構造は身体から伝達されるノイズも抑える。

    【Spec】
    ● 型式:ダイナミック型 ●感度:120dB ●周波数特性:10 ~25,000Hz ●質量:321g(ケーブル除く) ●カラー:ブラック・ゴールド、ホワイト・ピンク・ゴールド ●付属品:ステレオ・ミニ-ステレオ・フォーン変換プラグ、キャリーバッグ、USBケーブル ●その他:Bluetooth 対応 

    Comments on VH-Q1

    佐藤:まず見た目がカッコ良くてオシャレです。造りもしっかりしていて、装着の安定感はありますが、ちょっと重く感じる人もいるかもしれません。音質も良くて、それぞれのキットの音色の違いがはっきりわかります。フット・ハイハットやスネアのロールのツブ、弱く叩いた音もしっかり聴こえるので、練習用に向いていると思います。

    むらた:見た目が可愛いですよね(笑)。フィット感も良いですし、密閉感もありますね。音は“はっきりくっきり” で硬めの印象を受けました。シンバルがよく聴こえるので、高音は特にクリアだと思います。もちろん、バス・ドラムもタムもよく聴こえるので、こちらも叩いていて楽しいヘッドホンです。音が良いので、他の用途にも使ってみたくなりました。

    Total Impression 〜試奏を終えて〜

    音質はもちろん、フィット感やコードの長さも重要なポイントになってくる

    佐藤 奏●こんなにたくさんのヘッドホン/イヤホンを聴き比べることは初めてだったので、すごく楽しかったです(笑)。

    最初はそんなに違いが出るのかなと思っていたんですが、想像以上に違いがあって驚きました。これは高音が聴こ
    えやすいけど、あれは低音が聴こえやすいという感じで、それぞれに特徴があるんだなと思いました。

    いつもはどちらかというと低音を重視しているんですが、高音も聴こえた方が叩きやすいんだなと、今回やってみて気づきましたね。

    それとV-Drumsを演奏する場合は、生ドラムのようなアタック感やヌケ感が再現されて聴こえてくるかどうかも大事だなと思いました。今回は電子ドラムの練習用として聴き比べましたが、音楽を聴くという基準で比べたら、印象も評価も変わってくると思います。

    電子ドラム用という点では、音質はもちろんですけど、フィット感やコードの長さも重要なポイントになってくるんだなと思いました。長時間使っていてもストレスを感じないものを選ぶと良いのかなと思います。あとはルックスもやっぱり重要だと思います(笑)。カラー・バリエーションがあると選ぶ楽しさが増えるのでうれしいです。

    練習するときのヘッドホン/イヤホン選びが大切とあらためて実感

    むらたたむ●お話をいただいたときから、面白そうだなって、すごく楽しみにしていたんですけど、物によってずいぶん違うので、驚きました。メーカーによっても性格が違いましたね。

    音がより聴こえやすいように工夫されていて、電子ドラムで練習するときのヘッドホン/イヤホン選びって実は大切だったんだってあらためて実感しました。

    全体的には、やっぱり値段の高いものの方が良いように感じましたが、だからといって安いものがよくないわけでもないし。

    ドラムの練習ではこれがいいけど、曲作りなどの作業をするならあれで、逆に音が良すぎて、聴こえすぎてしまうからこれは音楽を聴くときに使いたいなという感じで、個性もあって面白いですね。

    今後はリモートで演奏に参加する機会も増えるのかなと思っていて、自宅から電子ドラムで参加するというケースも多くなると思うんです。そうなると演奏のしやすさという点も重要になってくるので、フィット感やコードの長さも選ぶ上でのポイントになってくると思います。あとはお財布とも相談しつつ(笑)、一番目的に合うものを選ぶといいと思います。