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動画で体感!アコースティックエンジニアリングが手がけた”ドラムが叩ける自宅スタジオの音”[合原晋平宅スタジオ]

  • Contents & Text:Rhythm & Drums Magazine
  • Drum Performance & Recording:Shinpei Aihara
  • Movie:Shigeki Azuma

時代と共に進化する
プロ・ドラマーの“宅録事情”

“自宅で思いきり音を出したい!”、“いつでも楽器を鳴らせる環境を手に入れたい!”……自分のスタジオを持ちたい願望は、楽器を演奏する人ならば誰もが思うこと。そんな“マイ・スタジオ”の夢を実現してくれるのが、プロ用のスタジオやライヴ・ハウスの防音/音響工事も行う、アコースティックエンジニアリングだ。そんな夢の空間を10年以上に渡り紹介してきた本誌人気連載企画、ここでは自宅スタジオの“音/響き”をフィーチャー。今回はコロナ禍以降、急速に高まる“宅録事情”にスポットを当てて紹介していく!

コロナ禍以降、外出制限や人との接触を避けるため、自宅スタジオでのドラム録音需要が大きく増加。動画と連動した録音やドラム音源のデータ納品など用途はさまざまだが、レコーディング機材が手に届きやすい価格帯に、そしてテクノロジーの進化で扱いやすくなったこともあり、高額な機材投資をしなくても&録音経験が少なくても本格的かつ質の高いドラム録音が可能になり、今、プロ/アマ問わず熱い注目を浴びている。自宅スタジオにて、自ら演奏をして、自ら録る……今回は、夢のような環境を実現したプロ・ドラマー=合原晋平のプライベート・スタジオを訪ねて、どのような録音機材でレコーディングしているかに迫った。

Profile●あいはらしんぺい:1984年生まれ、千葉県出身。専門学校の音響系学科1回生在籍時に、ビクター・ルイスの演奏に感銘を受け、ドラム科に転籍。20歳の頃よりドラムを始める。卒業後はバンド活動を経てジーン重村に師事。プロ・ドラマーとしてのキャリアを重ねる。現在はさまざまなアーティストのサポートを務める他、後進の育成にも携わっている。これまでに高橋 優、長瀬有花、ムッシュかまやつなどの作品やライヴに参加。(撮影:関川真佐夫)

▼Check This Out!▼

高橋 優のシングル「HI FIVE」にドラム、パーカッション、コーラスで参加。
ドラム録音は合原の自宅スタジオ!

★「HI FIVE」配信サイト(https://takahashiyu.lnk.to/highfive

マイホームを購入するタイミングで自宅スタジオを作ることを決意した合原。もともと、電子ドラムを使ってMIDI録音の仕事もこなしていたそうだが、スタジオ完成のタイミングで本格的にアコースティック・ドラムの録音を勉強していったとのこと。

※画像はクリックすると拡大できます。

  • レコーディングを見据えて作った合原の自宅スタジオ。2021年秋からの稼働より約半年足らずで数十曲のドラム・レコーディングを行ったそうだ。(撮影:関川真佐夫)

合原の自宅スタジオ詳細が紹介されている
リズム&ドラム・マガジン2022年4月号はコチラ!

今回収録した動画は、シンガー・ソングライターのchise(チセ)の書き下ろした「トレードオフ」の歌入れ前音源にアコースティック・ドラムを録音するという想定のもの、ファンク調のフリー音源にアコースティック・ドラムを録音したもの、ドラム・セット単体の音が確認できるサウンド・チェック風のもの、計3パターンとなっている。

シンガー・ソングライター、chiseの書き下ろした「トレードオフ」の歌入れ前音源に
アコースティック・ドラムを録音するという想定で収録した動画
ファンク調のフリー音源にアコースティック・ドラムを録音した動画
ドラム・セット単体の音が確認できるサウンド・チェック風動画

Next▶︎ 録音機材やドラム・セットの詳細、
宅録事情を語ったインタビューは次ページから!