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    アーチエネミーが新体制で初来日|鉄壁のドラマー、ダニエル・アーランドソンが明かす、意外なツーバス習得秘話

    ヴォーカルにローレン・ハートを迎え、新体制となったArch Enemy(アーチ・エネミー)が来日中。超絶技巧を駆使した圧巻のバンド・サウンドの核になっているのが、ダニエル・アーランドソンのクールまでに鉄壁なドラミング。精密なタイムと正確無比なツーバス・プレイは、激しいメタル・サウンドの中で存在感を放っている。では、その圧倒的なスキルはどのように培われたのだろうか? 

    「1週間でツーバスをちゃんと
    できるようにならなかったらクビだ」
    それで辿り着いたのがヒール・アップ奏法

    ●アグレッシヴなツーバス・ドラミングは、あなたのトレードマークの1つですが、ツーバスを始めたのはいつ頃ですか? 
    ダニエル:かなり初期の頃からやっていたよ。でもね、当時はまだダブル・ペダルを持っていなくて、シングル・ペダル2台を1台のキックにつけていたんだよ。だからヒザをくっつけて踏まないとうまくいかなかった(笑)。

    ツーバスに関しては、長い間いろんなテクニックを試してみたよ。特に、最初はヒール・ダウンで叩いていたから、カカトを下げたままでパワーを得る方法を見つけようとして、時間がかかったんだ。最初に足に筋肉をつけないとパワーなんて出ないから、筋肉をつけるまで相当な時間がかかったのさ。

    でもティーンエイジャーというのは短気だから、早く結果を出したいわけだ。だから自分に合うテクニックを探そうと血眼になるわけ。そして辿り着いたのがカカトを上げて叩くヒール・アップ奏法。こっちの方が時間をかけずにツーバスのテクニックを習得できると気づいて、それを始めたんだ。 

    ●以前のインタビューで、ツーバスを速く叩けないとバンドを追い出すと言われて一生懸命練習した、と言っていましたが、これは本当の話ですか? 
    ダニエル:うん、本当だ。笑っちゃう思い出だよ(笑)。でも、当時の僕はツーバスがうまくできないことでかなりフラストレーションが溜まっていたのさ。オリジナル曲が2~3曲完成していて、その途中にツーバスが入ってくるわけなんだけど、もうね、その部分が近づくと怖くてしかたなかったんだ(笑)。そしたらある日「わかった、お前に1週間やる。ツーバスをちゃんとできるようにならなかったらクビだ」って言われた。

    ●もしかしてそのときにヒール・アップ奏法が良いってことを発見したとか? 
    ダニエル:その通り。彼らからの究極のプレッシャーが奏功したってことだね。

    ●なるほど。ちなみにツーバスのテクニックは独学で身につけたものなんですか? 
    ダニエル:完全に独学だね。もちろんモダン・ドラマー誌などのドラム雑誌を読んだり、他のドラマーがツーバスのテクニックについて話すのを聞いたりして触発されたけど。当時はコンピューターですぐにチェックできる今と状況が違うからね。 

    ●現在の速く激しいプレイ・スタイルは、アーチ・エネミーに入ってから身につけたのでしょうか? 
    ダニエル:テクニック的にはバンドに入った頃とはかなり変わっていると思う。バンド自体がタイトになったし、アルバムを作るたびにプロダクション面でも、音楽面でも基準をガンガン上げているから。これ(自分のプレイの変化)は僕も前に考えたことがあるんだ。1999年に発表した『バーニング・ブリッジズ』のとき、当時の僕はこのアルバムの内容、特に自分のドラミングがとても誇らしかった。ただプロダクションの点でドラムがあまり聴こえない処理をされていたんだよ。もちろん、非常に良い仕上がりだったけど、ドラムが埋もれてしまっていたんだ。

    そこで教訓を得て、2年後くらいに『ウェイジズ・オブ・シン』を作ったんだけど、そのときのプロデューサーがアンディ・スニスで、彼はドラムがラウドで、ちゃんと聴こえることの真価を知っていたのさ。このアルバムがリリースされるやいなや、アーク・エネミーの音楽が注目されるようになったし、僕のドラムも取り沙汰されるようになったんだ。 

    ●自分のスタイルを確立する中で、特にインスパイアされた出来事や経験があれば教えてください。 
    ダニエル:う~ん、どうなんだろ(笑)? そうだなぁ、僕がここ何年も一番インスパイアされ続けていることは、バンドと一緒にクリエイティブなプロセスに関わっていることかな。曲作りを一緒にやったり、スタジオでジャムったり、新しいアイディアを試してみることが、たぶん自分の音楽性や感性を発展させていると思うんだ。実感しているわけじゃないけどね。
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    「僕にとって一番の目標がコントロールなんだ」……来日公演で日本のファンを熱狂させているダニエルの超絶メタル・ドラミング。その核心に迫る約10,000字に及ぶ2010年1 月号ロング・インタビューの全文はサブスク登録して読んでほしい。

    本インタビューは2010年1月号の内容を抜粋したものになります