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    Anniversary Special – 真太郎が”秘話”と共に振り返るUVERworldの10曲!

    • Interview & Text:Rhythm & Drums Magazine Photo:Takashi Hoshino

    4th Album『AwakEVE』(2009)

    【作品情報】
    発売元:ソニー 品番:SRCL-6945
    発売日:2009.02.18

    M3「美影意志」

    非の打ちどころがないくらい
    全体として良い曲に仕上がった

    真太郎:この曲はバラードなんですけど、どうしても早く聴いてもらいたくて、アルバムの3曲目に持ってきたという……僕ら、わかりやすいんです(笑)。

    歌詞とギター・ソロは曲が完成してから初めて聴いたんですけど、全体として非の打ちどころがないくらい良い曲に仕上がったなって。ドラムも壮大感を出せた曲だと思います。

    本当はシングルで出したかったんですけど、タイミングがアルバムの時期だったっていうこともあって……。

    当時、「海外のアーティストがやるみたいに、アルバムの曲をシングル・カットすることってできないんですか?」と、スタッフに本気で聞いたのを覚えています。「ないよ」って言われましたけどね(苦笑)。

    先日の配信ライヴでもやったんですけど、今でもすごく気に入っている曲です。

    5th Album『LAST』(2010)

    【作品情報】
    発売元:ソニー 品番:SRCL-7244
    発売日:2010.04.14

    M1「GOLD」

    ドラムは派手に聴こえるけど
    やっていることは結構シンプル

    真太郎:この頃までは、毎年アルバムを出していたんですよね。当時は、シーンで残っていくために、新しいものをどんどん作っていかないと死んでしまうと思ってやってました。

    でも同時に、レコーディングに時間をかけて、いろいろな方法を楽しんでいた時期でもあって、サンプリングした音とドラムを組み合わせてリズムを作ってみようっていう試みをしていたんです。

    「GOLD」も、まずは普通にドラムを叩いて、そこに灰皿を叩いた音なんかを別録りで足したりして作った曲なので、音数が多くてドラムは派手に聴こえるけど、やっていることは結構シンプルなんですよ。

    イントロは、“タンタカタカドンタンタカタカドン”っていうパターンで、手順としては右手をよく使うというか。左手始まりのオルタネートでもいいんですけど、俺は楽曲の雰囲気があってこそのフレーズだと思っているから、レコーディングのときも手順も重視して「左手始まりだと曲の雰囲気が出ないから、右から叩かせてください」と伝えて進めたんです。

    でもその後、ツアーをやるってなったときに、“MCを挟みたいから”というので、そのイントロの尺を“手、ちぎれるんちゃうか?”っていうくらい伸ばされて……そしたら自然と、手順が左手始まりになってました(笑)。

    アルバムを4枚も出すと、違うアプローチとか新しいフレーズを求められることが増えて、苦労している時期でもありました。でも、結構ひらめきも多かったですし、自分でやりたいことと、ちょっと背伸びして頑張ることとのバランスはすごく良かったんじゃないかと思います。

    6th Album『LIFE 6 SENSE』(2011)

    【作品情報】
    発売元:ソニー 品番:SRCL-7605
    発売日:2011.06.01

    M10「一億分の一の小説」

    ドラムの出音はやっぱり大事
    メイン・キットがSAKAEに変わった

    真太郎:この年にあった東日本大震災の影響で、計画停電が実施されていた時期だったんですよ。アルバムの曲はだいたい録り終えていたんですけど、この曲と、「白昼夢」の2曲が残っていて。それはいつも使っている都内のスタジオじゃなく、停電の心配がない大阪のスタジオにレコーディングをしに行こうということになったんです。

    それで現地に行って、「まずは1回これでプリプロしてください」と言われてレンタル会社から借りたドラム・セットのタムが、“これ、久々に見たぞ!?”って思うような昔のスクエア・サイズだったんですよ。

    この曲はタム回しとかで持っていくフレーズが多いんですけど、その12″の長いタムが、叩くのめちゃくちゃしんどくて……とにかく鳴らないんです(苦笑)。ヘッドもボテボテで、“俺が使っているセットと全然ちゃう!”っていう(笑)。それで録った音を聴いたメンバーにも「あれ……そんなんやったっけ?」とか言われたりして、“いや、違うんやけど……”と思いながら(笑)。

    結局レコーディングの本番は、紹介してもらったSAKAEに電話して、ドラム・セットを持ってきてもらったんです。実はそれが出会いでもあって、このアルバム制作の真ん中くらいで、僕のメイン・キットがSAKAEに変わったんですよね。ドラムの出音っていうのはやっぱり大事やなって思いました。

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