16. 「What Cha’ Gonna Do For Me」 Drums:スティーヴ・フェローン

ブラック・コンテンポラリー・ミュージック時代のヒット曲。ファンキーなドラミングが素晴らしい、スティーヴ・フェローンの“意図”がキラッと光る秀逸なピックアップ・フィル。ショート・ロールからハイハットにつながるアプローチが秀逸!

17. 「マイ・シャローナ」 Drums:ブルース・ゲーリー

1979年に大ヒットしたザ・ナックのデビュー曲で、印象的なギター・リフと完全にシンクロしたイントロ・パターンは、この曲では欠かせないポイントだと言えるだろう。フラム打ちを多用した叩き方は、非常にパンキッシュで痛快である。

18. 「スターゲイザー」 Drums:コージー・パウエル

レインボーでの活躍で一気にハード・ロック界のスター・ドラマーに登りつめたコージー・パウエルの、個性が凝縮されたような長尺のドラム・イントロ。ハーフ・タイム感覚の楽曲に合わせるように、このフレーズにはストーリー性がふんだんに盛り込まれている。中でもポイントは、やはりツーバスによるコンビネーション・プレイ。左手リードの叩き方から彼のクセも垣間見え、ヘヴィ・ロック界でドラム・イントロの存在に注目を集めた功績も大きい。

19. 「ロザーナ」 Drums:ジェフ・ポーカロ

ジョン・ボーナムやバーナード・パーディから影響を受けたという、ハーフタイム・シャッフルのリズム・イントロで、ここではトレード・マークのゴースト・ノートをポイントに入れている。ボ・ディドリーをマネたというリズム構造が、曲の土台となっている。

20. 「YYZ」 Drums:ニール・パート

変拍子のリフをベル系の金属音のリズムだけで表現したイントロのアプローチで、楽曲でのドラミングを緻密に構築する、ニール・パートならではの手法と言える。このイントロは、プレイというよりサウンドが決め手となっている。