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「晴れた月の夜は」の1周年記念で真矢&淳士の師弟共演が実現!

  • Text:Isao Nishimoto

LUNA SEAの真矢が、声優の工藤晴香と共にダブルMCを務めるニコニコチャンネルプラスの配信番組「晴れた月の夜は」。

2022年12月から毎月、さまざまなジャンルで活躍する“カッコいいオトナたち”をゲストに招いて約1時間のトークを展開している。これまでに出演したゲストは、ミュージシャンから声優、俳優までバラエティに富み、真矢ならではのホスピタリティ溢れるMCと、工藤との息の合ったコンビネーションが楽しい番組だ。

真矢
工藤晴香

そんな通称“晴れ月”の12月5日配信回は、番組スタート1周年ということでゲストに淳士が登場。“ドラマー師弟SP”と題するスペシャルな内容となった。ファンは知っての通り、2人は十代の頃から続く深い間柄だが、お互い実際に会うのは何年かぶりということで、淳士は「今日はほんっっとに楽しみにしてたんですよ!」と冒頭からテンションMAX。真矢の椅子(1人用)に「半分こしていいですか?」と並んで座る謎の行動で、番組の空気を一気に淳士ペースに引き込んだ。

プロフィール紹介では、YouTubeの「淳士チャンネル」で公開しているSIAM SHADE「1/3の純情な感情」の叩いてみた動画を3人で観ることに。

この動画で淳士の背後にディスプレイされているのが、本誌2015年7・8月合併号の真矢×淳士によるツーショット表紙をプリントしたバス・ドラムのフロント・ヘッド。同年に行われたLUNA SEA主催の“LUNATIC FEST. 2015”にSIAM SHADEが出演した際、特別に作られたこのヘッドを番組に持参した淳士は(ちなみに、編集部にもきちんと事前連絡があったとのこと)、「2人並んでドラム専門誌の表紙を飾るのが僕の夢の1つだった」と当時を振り返り、真矢も「若いねぇ」と笑いながら、スケジュールを合わせるのが大変だったという撮影の思い出話に花を咲かせた。

2人が表紙を飾った2015年7・8月号
パールの広告で裏表紙でも2人をフィーチャー

機材関連の話になると、2人ともパール・ユーザーで共通点も多いことから、トークはさらに熱を帯びる。同じくスタジオに持ち込まれたスティックの話題では、真矢が現在使っているチェリーピンクラッカーのシグネチャー・スティックについて「照明が当たると意外に軌道がよく見えるんだよね。(淳士も)オレンジ色のを作ってみたら?」と提案しつつ、グリップに巻いた滑り止めテープでスティックの重心バランスが変わるというマニアックな発言も。

それに対して淳士は、真矢のローディを務めた時代に大量のスティックのグリップをカッターで擦った思い出を「もう何千本やったことか」と返し、「今こういうの(グリップ・テープ)があるのはとても画期的」と絶賛。そして、真矢モデルのタイトグリップを淳士が目の前で巻いていくという展開に。

しかし、1本巻き終わったところでテープ表面の保護フィルムを剥がしていないことが発覚。「これじゃツルツルで逆効果だよ」とツッコミを浴び、巻く方向も逆だと指摘される悲しい結果に。しかし「もう1本ありますから」とまったく動じず2本目を巻き始めた淳士はさすがの一言だった。

【正しいグリップ・テープ画像】

グリップ・テープ(TG-1)を巻いた真矢のシグネチャー・スティック(パール 173H/2)

【淳士さんが巻いた真矢さんスティックのグリップ・テープ画像】

その後は真矢のラッキー・ナンバーである“7”にちなんで、7つのキーワードをテーマに話していくコーナーに。淳士が高校生の頃に真矢と出会ったときのエピソードや(ライヴで天女が舞うようなドラムを叩いていた真矢が、実際に会ってみると……という爆笑必至の内容)、LUNA SEAのライヴ中にスネアのヘッドが破れそうになり、当時ローディーだった淳士が必死で対応した話(リアルな緊迫感が伝わる淳士の話しっぷりが最高)、2人でドラム・セットをチューニングしているときの、真矢のチューニング・キーの扱い方についての話(これはぜひ実際に観てほしい!)など、トークバラエティでドラムの話をここまで面白く盛り上げられる2人の話術にはひたすら唸らされた。

コーナー後半では、LUNATIC FEST. 2018で真矢のドラム・セットのサウンド・チェックを淳士が行って、オーディエンスの歓声を浴びる映像も登場。さらに、RYUICHI(LUNA SEA)と真矢の2人によるスペシャル・メッセージも流れるなど、最後まで目が離せない賑やかな時間はあっという間に過ぎていった。

この「晴れた月の夜は」は、niconicoアカウントがあれば番組冒頭部分を無料で観られるほか、SILVERプランに入会すると本編全編を視聴可能。さらにGOLDプランでは、会員限定パートを含む全編とアーカイブの視聴が可能になるほか、オフショット写真やおまけ動画などのスペシャルコンテンツなども観ることができる。各回のラインナップはこちら(https://nicochannel.jp/haretsuki/)で確認できるので、気になる回があったら好みのプランに入会して、ぜひ全編を視聴してほしい。

<チャンネル情報>
★配信プラットフォーム:ニコニコチャンネルプラス
★番組タイトル:「 LUNA SEA真矢・工藤晴香 晴れた月の夜は」
★配信頻度:毎月1回放送予定(放送日時は毎月変動あり)
★サイト:https://nicochannel.jp/haretsuki/
★ 12/05(火)ゲスト回 配信アーカイブページ:こちら

真矢のアーティスト特集を掲載した
リズム&ドラム・マガジン2024年1月号

リズム&ドラム・マガジン2024年1月号

5人組ロック・バンド=LUNA SEAが、代表作とも言うべき『MOTHER』(94年)&『STYLE』(96年)のセルフ・カヴァー・アルバムをリリース。オリジナル盤から約30年の時を経て磨き上げられたメンバーのハイ・テクニックと、前作『CROSS』でも共演したスティーヴ・リリーホワイトによるミキシングを掛け合わせて完成した本作は、まさに世界レベルのサウンドに仕上がっている。精緻なリズムと独自のフレージングで数多のフォロワーに影響を与えてきた真矢にインタビューを行い、90年代の制作エピソードも交えながら、その名曲達のリアレンジについて語ってもらった。ツアー機材や影響を受けたドラマーたちによるクロス・レビューなど10ページに渡る内容になっております!