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ドラムが叩ける!お宅訪問[Webオリジナル]#6 埼玉県在住 柴田鑑三さん 宅スタジオ

  • 取材:編集部 撮影:八島 崇
  • 編集:西本 勲

“いつでも好きなときに、自分のドラムを思い切り叩きたい”、そんな夢を叶えてくれるのが、プロ用のスタジオやライヴ・ハウスなどの防音/音響工事を多く手がける専門業者、アコースティックエンジニアリングが作るドラム用防音室だ。今回は、埼玉県に住む柴田鑑三さんのプライベート‏・スタジオをレポートしよう。

木造一軒家の和室を改装し
リハスタさながらの防音室に

柴田さん宅のスタジオは約8畳。壁一面が大きな鏡になっており、ドラム・セットだけでなくギター・アンプ、ベース・アンプも置かれている。とても自宅の一室とは思えない、まるでリハーサル・スタジオのような空間だ。

※画像はすべてタップで拡大できます。

一般的なリハーサル・スタジオをイメージさせる作りだが、ローズウッド調のフローリングが醸し出す上質感と、ドラム・セット背面上に設けられた横長の採光窓は自宅スタジオならではのもの。バンドでの音出しに対応するためローランドのギター・アンプJC-90、レイニーのベース・アンプR500-115が置かれている。今後はメンバーが手ぶらで遊びに来れるように、ギター/ベースも購入予定とのこと。

東京都内に勤務し、余暇に趣味でドラムを叩いている柴田さん。以前は埼玉県の今より都心に近いエリアに住み、仕事帰りにリハーサル・スタジオへ行って叩いていたという。

「通勤で利用する沿線に24時間営業のスタジオがあって、そこに寄って帰る生活をしていました。でもだんだん大変になってきたので、住宅ローンを組める年齢のうちに家を買って、防音室を作ろうと考えたんです。新築は厳しかったので中古を探しましたが、都心からさらに離れることである程度広い家が買えて、どうにかスタジオを作ることができました」

木造二階建ての柴田さん宅。2022年秋に購入し、1階右側にあった和室をスタジオに改装した。もともとあった掃き出し窓を塞いで、新たな採光窓を作っているのがわかる。

施工業者探しはゼロからのスタートだったという。ネットで情報を集めることはできても、実際にどのくらい音漏れを抑えられるのかを確かめられるわけではない。そんな中、バンド仲間の一人が自宅に防音室を持っていて、見学することに。

「そこを作ったのがアコースティックエンジニアリングさんだったんです。もう完璧すぎるスタジオだったので、絶対アコースティックさんにお願いしようと決めました」

ドラム・セットから見たスタジオの眺め。右側の壁が端から端まで鏡になっているため、もともと広めの部屋がさらに広く見える。内装のイメージは、アコースティックエンジニアリングが過去に施工した自宅スタジオを参考にしたそうだ。

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隣家側への遮音性能はワンランク上
窓をつけた壁も十分すぎる遮音性でした