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ドラムが叩ける!お宅訪問[Webオリジナル]#6 埼玉県在住 柴田鑑三さん 宅スタジオ

  • 取材:編集部 撮影:八島 崇
  • 編集:西本 勲

オンライン練習、動画撮影、録音など
さまざまな使い方を計画中

室内の音の響きは、柴田さんの音楽志向を踏まえて比較的デッド寄りに調整。反射面となる大きな鏡とバランスをとるために、壁はほぼ全面を吸音パネルで覆った上で、鏡の両端にはサウンドトラップを設け、天井にも吸音パネルを配している。

通常は反射面だけで構成されることも多い天井に、ここでは吸音パネル3枚を配してスタジオ全体の響きを調整。

「私はけっこうハード・ヒッターで、周りからも“音がデカい”と言われますが、ここではとても気持ち良く叩けます。実は、当初の計画では鏡なしで提案していただいていたのですが、最後に私がわがままを言ってつけてもらったんです。なので、バンドでハード・ロック系の曲をやるときはカーテンなどをつけて、音を落ち着かせると良いかなと思っています」

柴田さんはもともと茨城県に住んでおり、バンド仲間の多くが茨城在住。そのため、ここで一緒に演奏する機会はまだ少ないそうだが、訪れた人からの評判は上々のようだ。

「(メンバーが)ガチで“防音室欲しい”って考え始めています(笑)。ただ、みんな家が遠いので、今後はオンライン練習の環境を整えたいと思っています。ラック周りも充実させて、さらに使い勝手を良くしたいですね。“叩いてみた”動画も撮ってみたいかな。オリジナル曲をやるバンドの計画もあるので、ここでドラム音源を録って……と、夢が膨らんでいます」

リハスタ並みの入出力を備えたYamahaのミキサーMG16(上)と、天井から吊るされたエレクトロボイスのPAスピーカーを鳴らすためのパワー・アンプ(QSC GX5/下)、録音で使用するローランドのオーディオ・インターフェースQUAD-CAPTURE UA-55(中)。
ドラム・セットはラディックのビスタライト(ブルー)、スネア・ドラムはパールSS1455S/C、シンバルはセイビアンXSRシリーズとAAホーリーチャイナをセットアップ。
ドラムの周りに立てられているのはAKGのドラム用マイク・セット。「ネットのレビューを見て購入しました。こうして立てっぱなしにしておけるのもありがたいですね」

Profile●音楽ゲーム“DrumMania”がきっかけで、18歳の頃にドラムを始める。学生時代はACIDMANのコピーに熱中し、その後B’zに興味の中心を移す。「B’zは、年上のバンド・メンバーに声をかけてもらって聴いてみたらめちゃくちゃ奥が深くて……。曲調がとにかく幅広いし、サポート・ドラマーによるノリの違いも面白くて、ハマりました」。数年前から、ドラマー目次敬之氏が主宰する茨城県のJOY drum schoolでレッスンを受け始め、今も2~3ヶ月に1回のペースで通っているという。

アコースティックエンジニアリングとは?

株式会社アコースティックエンジニアリングは、音楽家・音楽制作者のための防音・音響設計コンサルティングおよび防音工事を行う建築設計事務所。1978年に創業して以来、一貫して「For Your Better Music Life」という理念のもと、音楽家および音楽を愛する人達へより良い音響空間を共に創り続け、携わった物件の数は2,000件を超えている。現在も時代の要請に答えながら、コスト・パフォーマンスとデザイン性に優れ、「遮音性能」、「室内音響」、「空調設備」、「電源環境」、「居住性」というスタジオの性能を兼ね備えた、新しいスタイルのスタジオを提案し続けている。

株式会社アコースティックエンジニアリング
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