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9月24日に行われるマリンバ奏者、ミカ・ストルツマンのアニバーサリー・リサイタルに出演し、9月30日からスタートするミカリンバのビルボードライブ・ツアーへの参加も決定しているドラムの神様=スティーヴ・ガッド。来年80歳を迎えるスティーヴだが、相変わらず多忙を極めており、今秋、彼が参加する作品が相次いでリリースされている。ここではドラマー必聴と言える3作品を紹介していこう!
まずはピンク・フロイドのデヴィッド・ギルモア9年ぶりのニュー・アルバム『Luck and Strange』。9月6日に世界同時リリースされ、全英チャート1位を記録した本作に、スティーヴは先行配信された「The Piper’s Call」、「Between Two Points」などを含む5曲でプレイ。ギルモア本人がインタビューで「1973年に『狂気』を発売して以来、私が作ったものとしては今回のアルバムが最高の作品だと思っている。50年振りだね」と語るほどの渾身作を、スティーヴならではの味わい深いサウンド&グルーヴで彩っている。
キング・クリムゾンのベーシストで、スティーヴとはイーストマン音楽学校時代からの盟友であるトニー・レヴィン。9月13日にリリースされた17年ぶりとなるソロ・アルバム『Bringing It Down To The Bass』には、共にクリムゾンを支えるパット・マステロット、ジェレミー・ステイシーの他、マヌ・カチェ、ジェリー・マロッタ、ヴィニー・カリウタ、マイク・ポートノイなどの超豪華ドラマー達が集結。その中でスティーヴは6曲目の「ESPRESSOVILLE」でプレイ。鉄壁のタイムで、切れ味鋭いシャッフル・グルーヴを披露している。
ラストはドイツの鍵盤奏者、サイモン・オスレンダーが10月にリリースを予定している『All That Matters』。さまざまなプロジェクトでタッグを組んできた相棒=ウィル・リーと共に全編に渡って参加。近年、インストではブラシを使った妙技が光るスティーヴだが、先行配信された「IN GOOD HANDS」では、スティックを用いて、溌剌としたドラミングを繰り広げている。本作については、12月発売のリズム&ドラム・マガジン2025年1月号のレビューでも取り上げる予定だ!
駆け足で3作品を紹介したが、これらをじっくりと聴き込み、イメージを膨らませてからライヴで生のスティーヴ・グルーヴを堪能するのも面白いのではないだろうか!