2021.01.08 UP

さかいゆうの最新アルバムで聴く！　沼澤／望月の流麗なるグルーヴ!!

Text：Shinichi Takeuchi

シンガー・ソングライターのさかいゆうが、約10ヵ月ぶりとなるニュー・アルバム『thanks to』をリリースした。

2020年3月発売の前作『Touch The World』は、ロサンゼルス、ニューヨーク、ロンドン、サンパウロを巡り、各国のミュージシャンとセッションした華やかな作品だったが、今作では一転。コロナ禍に無舞われ、未曽有の状況となった2020年に感じた思いを、シンプルなアコースティック・サウンドに乗せて歌い上げている。

現在の心境を綴った新曲5曲に加えて、セルフ・カヴァーやライヴ音源も収録。こちらもピアノの弾き語りなど、シンプルな演奏によるバージョンが採用されている。2020年3月発売の前作『Touch The World』は、ロサンゼルス、ニューヨーク、ロンドン、サンパウロを巡り、各国のミュージシャンとセッションした華やかな作品だったが、今作では一転。コロナ禍に無舞われ、未曽有の状況となった2020年に感じた思いを、シンプルなアコースティック・サウンドに乗せて歌い上げている。現在の心境を綴った新曲5曲に加えて、セルフ・カヴァーやライヴ音源も収録。こちらもピアノの弾き語りなど、シンプルな演奏によるバージョンが採用されている。

「崇高な果実」と「His Story」では沼澤尚がプレイ。これまでにもライヴで共演し、カール・ペラーゾ、エディ・Mら世界の名うてが集い、沼澤も参加するファンク・バンド＝NOTHING BUT THE FUNKにさかいが客演するなど、縁の深い2人の共演があらためて実現。「崇高な果実」は重鎮ベーシスト、岡沢章とのトリオ、「His Story」は沼澤とさかいのデュオという構成で、その流麗なビートにも耳を傾けたい。

「BACKSTAY」では昨夏に行われたデュオ・ツアーに参加した望月敬史がプレイ。ウーリッツァーとドラムによるデュオを軸にした生々しいアンサンブルで、歌に寄り添い、支え合うドラミングが心地良い。

なお、今作はアナログLPとデジタル配信の2形態でのリリースとなり、配信版には「ウシミツビト (molmol ReMix 2021) 」、「ストーリー（Grand Street Ver.）」が追加収録されている。さらに、UNIVERSAL MUSIC STORE限定でライヴDVDつパッケージも発売（生産限定）。DVDには、昨夏に行われた全国ツアーから、東京でのツアー・ファイナルの模様を収録。前述した望月とさかいによるデュオでの演奏が楽しめる。