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millennium paradeの国際フォーラム公演で石若&勢喜が使用したキットに注目!

King Gnuの常田大希によるプロジェクト、millennium paradeの1年ぶりとなる単独公演=millennium parade 3D LIVE 2020が12月23日に東京国際フォーラムAで開催された。

そのドラムを務めたのは、勢喜 遊と石若 駿。2020年10月号の「次代を創る”ドラマー第七世代”」企画でスペシャル対談を行った、次世代の音楽シーンを担う若手実力派ドラマー2人だ。

注目したいのは、この日のライヴで2人が使用したドラム・セット。石若のSNSに「遊とお互いトコさんのセットでホントに感慨深かった。。」と綴られているように、こちらは1999年に急逝した日本が誇る名ジャズ・ドラマー、日野元彦氏が所有していたパールのMXシリーズ。特徴的なペイントが施されたキットで、1997年8月号のドラム・マガジンに日野氏がこのキットを使用している写真が掲載されている。

兄である日野皓正氏の『オフ・ザ・コースト』と坂井紅介の『トリップ』の
2作品が発表されたタイミングで実現した1997年8月号掲載のインタビュー。

縁があって2人の元にやってきたもので、18インチのバス・ドラムを核とする4点セッティングを石若が、20インチのバス・ドラムを核とする3点セッティングを勢喜がそれぞれ使用。タム・ホルダーが通常よりもフロント側に取りつけられており、石若は日野氏と同じく、ハイタムとロータムの位置を逆にしている。

音楽と映像を融合した最先端のステージのボトムを支えていたのが、日本のジャズ・シーンを牽引してきた名手のドラム・キットであったことが実に興味深い。