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エルヴィンの熱演も必聴! ジョン・コルトレーンの未発表音源発掘

  • Text:Shinichi Takeuchi
  • ©️Chuck Stewart Photography, LLC_Fireball Entertainment Group. All Rights Reserved

世界の音楽史に名を残す伝説のサックス・プレイヤー、ジョン・コルトレーンの未発表ライヴ音源が発掘された。

『至上の愛~ライヴ・イン・シアトル』と題して10月22日に全世界同時発売となるこの貴重な録音は、タイトルからもわかるように、1965年に発表された名作『至上の愛』を演奏したもの。同作は全4章から成る組曲で、ポリリズムやインド、アフリカのリズムなども取り込んだ意欲的な作品。ドラムのエルヴィン・ジョーンズを擁するカルテットが先鋭的な演奏を繰り広げ、ジャズの歴史を大きく変えたとも言われる。

これまでコルトレーンは『至上の愛』を生涯で2回しか演奏していないとされており、スタジオ盤での演奏と、65年にフランスのジャズ・フェスティヴァルでの演奏の記録に残っているのみだった。1965年10月2日、シアトルでの演奏を収録した本作は、幻とも言える貴重な3回目の演奏が発掘されたこととなる。

参加メンバーは、コルトレーン、エルヴィン、マッコイ・タイナー(p)、ジミー・ギャリソン(b)のカルテットに加えて、ファラオ・サンダース(t-sax)、カルロス・ワード(a-sax)、ドナルド・ギャレット(b)の7人。カルテットからバンドを拡大し、さらに先鋭的な演奏が繰り広げられている。全盛期とも言えるエルヴィンの縦横無尽なドラミングも必聴だ。

◎作品情報
『至上の愛~ライヴ・イン・シアトル』
ジョン・コルトレーン

発売元:ユニバーサル 品番: UCCI-1052 詳細はこちら●ユニバーサルHP