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【ドラムの日2021】コンテスト最終審査&神保 彰のSPクリニックを速報レポート!

  • Text:Yusuke Nagano Photo:Tetsuro Sato

10月10日のドラムの日に「BOSE presents 誌上ドラム・コンテスト2021 最終ライヴ審査」が、神保 彰氏と、摩天楼オペラの響氏をゲスト審査員を迎えて開催されました。この日の会場となった天王洲アイルのライヴ・ハウスKIWAには、応募総数357人の中から3回に渡る厳しい審査を通過した11人のファイナリスト達が全国から集結。イベントのプログラムは4部構成となっていますが、最終審査はその第1部に当たり、さっそくパフォーマンスが繰り広げられました。

ステージ左右にはSAKAE OSAKA HERITAGEのEvolved が2台セットされ、ファイナリストはそれらを交互に叩く形で進行。15歳以下を対象とした新設のジュニア部門「Kick-Start」の4名からスタートし、続いて全年齢を対象とした「MILESTONE」の一般部門の4名、さらに過去の入賞者やセミプロなどを対象としたマスターコースの3名という流れで演奏が披露されました。

U-15ジュニア・コンテスト「Kick-Start」
ファイナリスト(4名)

第20回誌上ドラム・コンテスト「MILESTONE」
一般コース ファイナリスト(4名)

第20回誌上ドラム・コンテスト「MILESTONE」マスターコース ファイナリスト(3名)

▲最終審査チーム。左から、ドラマガ編集長・北野、リットーミュージック社長・松本、摩天楼オペラ・響、神保 彰。

最終審査まで残った強者揃いだけあり、演奏力はもちろんですが、ステージ度胸も素晴らしく、特別な緊張感だったにも関わらず、楽しみながら思いっきり力を出しきるパフォーマンスが見事でした。

全員の演奏が終わると、第2部ではコンテスト「MILESTONE」のために坂東 慧氏が作曲した課題曲「Trial Road」を、ご本人が演奏するデモ映像が公開されました。こちらは事前収録されたものですが、あらゆる要素が高次元でバランスされたパフォーマンスを、会場の参加者達がスマホなどを利用して真剣に見入る姿も印象的でした。

続く第3部は、本日のもう1つの目玉である神保氏によるスペシャル・クリニック。BOSEの新しいスピーカー、L1 PRO16をセットの左右に配して、ダンサブルなヒット曲をテーマにしたワンマンオーケストラのパフォーマンスや超絶ドラム・ソロを迫力のサウンドで展開。中盤では自身のテクニックを解説するクリニック・コーナーから、ジュニア部門「Kick-Start」で神保氏が作曲した課題曲「One No Nine」のデモ演奏など盛りだくさんの内容となっていました。

神保氏のコーナーが終了すると、いよいよ第4部の審査結果の発表へ。各部門のグランプリと準グランプリの受賞者が名前を呼ばれ、壇上で神保氏から目録を手渡されますが、このときのスネア・ロールは響氏が生演奏するというゴージャスな演出もドラムの日ならではのスペシャル。

また受賞者の喜びのコメントをその場で聞くことができるのもライヴ審査の魅力ですが、彼らの感極まった言葉には、これまでの多くの積み重ねが報われた喜びが素直に伝わってきました。

▲表彰式の様子。左から、響[摩天楼オペラ]、神保 彰、「MILESTONE」マスターコースのグランプリ受賞者・乘冨 鼓さん、同準グランプリ・トミダ キノさん。

受賞者のみなさん、本当におめでとうございます! そして参加者の全員の熱いパフォーマンスによって、“ドラムって本当に楽しい!”とあらためて実感できた素晴らしいイベントとなったと感じました。今回のグランプリに輝いた方々の当日の演奏と、神保氏と坂東氏が演奏する課題曲の映像、そして詳しいレポートは12月16日発売のドラマガ2022年1月号に掲載されますので、そちらも楽しみにしていただきたいと思います。