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    close up! “エレドラ女子”が ヘッドホン/イヤホンを聴き比べてみた feat.むらたたむ、佐藤 奏

    • Text:Shinichi Takeuchi Photo:Takashi Yashima(Products)/Tetsuro Sato Contents by Rhythm & Drums Magazine

    【本誌2020年10月号×ドラマガWeb連動企画】新型コロナ・ウイルスの影響もあり、自宅練習用に電子ドラムを導入するプレイヤーが急増中。そこで今回のclose up!では、電子ドラムを使った自宅練習の必須アイテムと言えるヘッドホン/イヤホンにスポットを当て、各メーカーがお勧めするヘッドホン/イヤホンの“電子ドラム用”としての実力をチェック!! 日頃から電子ドラムを愛用しているむらたたむ、佐藤 奏の2人に“エレドラ女子”目線で聴き比べてもらいました。より良い音で練習すれば、演奏への意識も磨かれ、上達スピードがアップすること間違いなし!

    聴き比べに当たって

    ヘッドホン/イヤホンの聴き比べは、むらた、佐藤が共に愛用しているローランドVドラム(VAD-506)を使って実施。音質や装着感、密閉度などはもちろん、ドラム演奏のしやすさという点にも着目してレビューしてもらいました。

    むらたたむ Tamu Murata

    Profile●1992年生まれ。YouTubeに投稿したX JAPAN「紅」やBABYMETAL「ギミチョコ」のドラム演奏動画で話題を集め、現在までに総再生回数4,900万回を超える。ソロ、サポートなどの活動を経て、19年に新バンド=NEMOPHILA(ネモフィラ)を結成。出産を挟んで、8月から活動をスタートさせ、2ndシングル「雷霆 -RAITEI-」をリリースした。

    佐藤 奏 Kanade Sato

    Profile●2002年10月生まれ。3歳よりドラムを始め、5歳より岩井禎彦氏に師事。11歳のときに、女性ドラマー世界コンテストHit Like A Girl (U-18)にてグランプリ獲得。14歳よりプロ活動をスタートし、NHKEテレ「ムジカ・ピッコリーノ」出演、Smooth Jazzバンド「Ear Candy Jazz Factory」、「Rie a.k.a. Suzaku」のサポートなど、オールラウンドな演奏スタイルで活躍中。Roland、Pearl、SABIANエンドーサー。

    試奏ヘッドホン/イヤホン・メーカー一覧

    AKG Audio Technica canal works MarshallZildjian Roland SENNHEISER VOXTotal Impression[総評]

    *メーカー名をクリックすると各ヘッドホン/イヤホンのレビューを個別に見ることができます。

    AKG

    問い合わせ●サウンドハウス

    ■K361

    AKG K361/¥9,980

    楕円形ハウジングを採用し、小型化した密閉型ヘッドホン。50mm径の大型ドライバーユニットを搭載し、輪郭のある低音を出力し、密閉性の高いイヤー・パッドにより出力音をしっかりと鼓膜に届け、原音を忠実に再現する。交換用ケーブルは3.5mmステレオ・ミニ・プラグ。コンパクトに折りたため、持ち運びも簡便。

    【Spec】●型式:ダイナミック密閉型 ●周波数特性:15 ~ 28,000Hz ●感度:114dB ●インピーダンス:32Ω ●質量:255g ●付属品:ストレート・ケーブル(3.0m)、変換アダプター(標準プラグ、ネジ固定、金メッキ)、キャリングポーチ

    Comments on K361

    佐藤:バランスが良くて聴きやすいですね。ドラムの3点がちゃんと聴こえるので、8ビートなどのリズムが演奏しやすいと思います。音質もすごく良いですね。イヤー・パッドが大きくしっかりしているので、フィット感も良いです。ルックスも良いので、首から下げているだけでもカッコいいです(笑)。

    むらた:イヤー・パッドの“ すべすべ” 感が好きです(笑)。フィット感も良くて……長く使ってもストレスを感じない、良い塩梅の着け心地だなと思いました。音域としては、高音域がクリアで聴こえやすかったです。逆に低音は、“HEAVY METAL” のようなローが効いた音色は問題ないんですけど、音色によっては、少し物足りなく感じるかもしれないですね。


    ■K371

    AKG K371/¥14,800

    K361の上位機種。コンパクトな外見は同様だが、ヘッド・バンドの表面にレザーをあしらい、ヘッド・パッドも厚みがあり、より高級感のあるデザインとなっている。搭載された50mm径の大型ドライバー・ユニットには、チタン・コーディングを施し、中高域の再現性が向上。こちらもコンパクトな折り畳み式で持ち運びも便利。

    【Spec●型式:ダイナミック密閉型 ●周波数特性:5 ~ 40,000Hz ●感度:114dB ●インピーダンス:32Ω ●付属品:ストレート・ケーブル(3.0m)、カールコード(3.0m)、変換アダプター(標準プラグ、ネジ固定、金メッキ)、キャリングポーチ

    Comments on K371

    佐藤:デザインはK361 と一緒なので、フィット感も同様に安定しています。音質は、聴こえてくる音域が広くて、すごく聴きやすい。中でもタムが良いですね。叩いたときのアタックもしっかり聴こえてきて、特にバス・ドラムはそう感じました。折り畳めるし、ポーチもついているので持ち運びも便利ですね。

    むらた:K361同様に触り心地が良く(笑)、フィット感にストレスがありません。K361でも感じましたが、密閉度がほど良くて、適度に外音も聴こえてちょうどいいです。聴こえやすい音域は、K371 の方が広く感じました。特に高音と低音が、聴きやすいように思います。音が“はっきりくっきり” しているので、演奏していて楽しいヘッドホンだと思います。

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