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    大阪から世界へ復活の狼煙! SAKAE OSAKA HERITAGE Vol.04

    • Interview:Rhythm & Drums Magazine
    • Photo:Takashi Yashima
    • Recording:Taro Kuroda[studio parasight]
    • Movie:Kazuki Kumagai

    日本最古のドラム・メーカーであったSAKAEのレガシーを受け継ぎ、新たなブランドとして再生したSAKAE OSAKA HERITAGEが、2021年に満を持して新たなドラム・セット=Evolvedをリリース。ドラマガWebでは12月16日発売の『リズム&ドラム・マガジン2021年1月号』と連動で、新生SAKAEにクローズ・アップ! そのラストとしてリアド偉武によるEvolvedの試奏レポートを掲載! さらに旧SAKAE時代のメイプル製ドラム=The Almighty Mapleとの比較検証を行った!! その進化を掘り下げたMASUOとプロデューサーである辻氏との対談を併せて、音色の違いを動画をチェックしてみてほしい!!! UVERworld真太郎のEvolvedに関するコメントも掲載!!!!!!

     【リアド偉武 meets Evolved】

    【Contents】
    Vol.01〜Event Report/Talkin’ About Evolved ①則竹裕之
    Vol.02〜Gear/Intervie
    w/Talkin’ About Evolved ②神田リョウ
    Vol.03〜Laboratory Report/Talkin’ About Evolved ③大喜多崇規

    SAKAE OSAKA HERITAGE 特設 HP

    Test Report①〜リアド偉武 × Evolved

    芯があってパワー感のある
    SAKAEのイメージがさらに進化
    ヌケもさらに良くなって
    より現代のニーズ、現代の音楽にマッチする

    ●リアドさんはすでにEvolvedのセットを使っているそうですが、第一印象はどうでしたか
    リアド 文字通りすごく進化しているなと感じましたし、またここからどんどん進化していくんだろうなっていう……これはSAKAEのドラムを使わせていただいてずっと感じていることですけど、常にアップデートしているんです。どうしたらオーディエンスにドラムがカッコ良く聴こえるかっていうのを考えているメーカーで、考えている人が作ったドラムなので、そこが進化している。ブレないモノは変わらず、よりパワー・アップした感触ですね。

    ●サウンドの感想は?
    リアド 例えば果物で言うと、素材そのものが美味しいというか。今の時代はマイキングだったり、レコーディングの技術だったり、その音に対していろんな編集や加工がされて届くと思うんですけど、(Evolvedは)そのものが甘いというか、シロップをかけなくてもそのまま美味しい(笑)。だから叩いている人がすごく幸せになるし、メンバーもその音を聴いて気持ち良く演奏できるし、そういうイメージですね。叩いていて楽しいし、幸せになるんで、今日もすごく気持ち良くプレイさせてもらいました。

    ●プレイバックの音を聴いたとき、キックの太さにあらためて驚いていましたよね?
    リアド  そうですね。こうやって音の比較ができて、自分も新しい発見がたくさんありましたけど、その中でもEvolvedのキックのロー感というか、迫力が最高に気持ち良かったですね。自分の録った音を聴いていても、ラスボス感があるというか(笑)。タムからいって最後キックにいったときのインパクトは強かったです。基本的に録ってるときはイヤモニで音を聴いていましたけど、(イヤモニでは)低域をそんなには拾わないっていう認識を覆してきましたね(笑)。この小さなイヤモニでこんなに低域をグッと出してくれるんだって。ここまで拾えるんだっていうのは叩いていて……特にキックを踏んでいて思ったんで、テンションが上がりましたね。タムもきっとこれは遠くまで届くんだろうなっていう。芯があってパワー感があるのはSAKAEの最初からのイメージですけど、さらにそれがすごく遠くまで届くようになったかなっていう。ヌケもさらに良くなって、より現代のニーズ、現代の音楽にもマッチするのかなと思いました。フロアはキックと同じように低域の迫力をすごく感じました。

    ●スネア・ドラムはどうでしたか?
    リアド  スネアもやっぱりすごくいいです。同じ素材(メイプル)のスネアを叩かせてもらって、あらためてそのまとまりの良さを感じました。ライヴやレコーディングでSAKAEのキットを使うとき、スネアはいろんなものを曲によって変えて、その曲に合うチューニングにしてやるんです。それはそれでいいところがありますけど、やっぱり同じものを使うことで、ドラム・セットで考えたときのまとまりの良さだったり、同じ色合いを放つ音が出るっていうのは、当たり前だけど盲点だったなと感じました。

    ●今日はEvolvedとThe Almighty Mapleを叩き比べていただいたわけですが、どんな違いを感じましたか?
    リアド  Evolvedの方はパワーがあって、より会場の遠くに届くイメージ。The Almighty Mapleの方は温かさというか、明るさがあって。ライヴ・ハウスとかでは、またその良さが生きるだろうなと思います。こうして比較して聴くと、(Evolvedは)キックの低域のインパクトは強かったですね。でもThe Almighty Mapleの方もすごくいいところがあって、本音を喋るなら、別に両方良いよなっていう(笑)。どちらも違った良さがあって、叩き手としては両方気持ち良かったです。だから具体的なここがこうっていう専門的な話は、辻さんとMASUOさんのトークできっと詳しく解説があると思うんで、自分もその話に注目したいと思います(笑)。

    ●最後に新しいEvolvedの魅力を読者にお願いします!
    リアド  どう料理しても美味しくなるんで、ぜひぜひ使ってみてほしいです。この素材の良さ……このタイコの鳴りの美味しさは叩いてみてはっきりとわかるんで、ぜひ体感してほしいです。

    Recording Gear

    動画撮影時のリアドのセッティング。タムはフロントに並べるスタイルで、ハイタムとロータムの位置を逆にしている点に注目。打面ヘッドはすべてSAKAE/レモでタム、フロア・タムはクリア・エンペラーで、バス・ドラムはパワーストローク3クリアを装着。
    シンバルはジルジャンでリアドが持参したもの。左手側から13″ Aニュービート・ハイハット(上下共にボトム)、17″ Aカスタム・プロジェクション・クラッシュ、21″Kカスタム・ハイブリッド・ライド、19″Aヘヴィ・クラッシュ、18″ FXオリエンタル・チャイナ・トラッシュと並ぶ。

    EvolvedとThe Almighty Mapleの比較は次ページ