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    【Report】Novelbright LIVE tour 2022 Hope Assort tour~「路上ライブから武道館へ」的なよくある目標を実現させちゃうツアー~@日本武道館(d:ねぎ/Novelbright)

    • Report:Rhythm & Drums Magazine Photo:Keiko Tanabe、Taichi Ishihara

    多様な編成が一巡し、5人でのパフォーマンスが再開。「Kii-Kii Cat」では、各パートのフレーズが縦横無尽に動き回るアグレッシヴな楽曲展開、そして、ベース→ギター→ドラム→口笛の順でメンバーが魅せるワイルドなソロ回しに、オーディエンスも熱狂。ねぎが本誌で“歌とドラムの関係性が好きな曲”として挙げてくれた「ファンファーレ」も続き、MCに入った。

    ねぎが“新機材”として導入した扇風機の紹介など、メンバーとの和気あいあいとした掛け合いのあと、雄大は、バンドがSNS上で注目され始めた3年前を振り返り、ネット・ユーザーの心ないコメントに対する当時の思いも明かした。

    そして、「武道館まで行ったらちょっとでも見返せるんじゃないかと思って頑張ってきました。“こいつらには、この曲しかない”って言われたけど、この曲のおかげで武道館まで来られた」という熱のこもった言葉を皮切りに満を持して放たれたのは、バンドが広く知られるきっかけとなった爽快な代表曲「Walking with you」。高まるテンションのままに「青春旗」、「Designs of Happiness」も畳みかけた。

    ミディアム・バラード「Photo album」の演奏を終えて、マイクを手にMCを始めた雄大は、自身の祖父の他界と、過去に詩吟で武道館の舞台に立ったことがあるという祖母の存在に触れた。

    「『俺もいつか武道館に行って、おばあちゃんのこと絶対に招待するから。それまで頑張って生きててな!』と言っていて……今日、おばあちゃんが見に来てくれました。ありがとう!」と涙ながらに語ると、家族やメンバー、スタッフ、そしてファンへの感謝を重ねて伝えた。会場は大きな拍手に包まれ、メンバーも涙しながら「拝啓、親愛なる君へ」をプレイ。

    そして、観客1人1人がスマートフォンのライトをかざして幻想的な光景を作り出した「流星群」をラストに、大きな感動の中で本編は締め括られた。

    メンバーを送り出す拍手がアンコールを求める手拍子に変わると、メンバーが再びステージに登場し、新曲「どうして」を初披露。切ない曲調のバラードで、アコースティック・ドラムとパッドの叩き分けや、クローズド・リム・ショット、6連フィルなどの表現が楽曲をよりエモーショナルに彩る。そして、今後への前向きなビジョンを感じさせる壮大な楽曲「開幕宣言」を届けると、武道館公演は華やかに幕を閉じたのだった。

    ▲Novelbright[L→R]
    山田海斗(g)、ねぎ(d)、竹中雄大(vo)、圭吾(b)、沖 聡次郎(g)

    観る人を飽きさせないエンタメ性溢れる演出と共に、全26曲にわたる充実のセットリストを日本武道館という舞台で放ったNovelbright。精力的な楽曲リリース&ライヴでバンドの道を拓き、次世代ロック・シーンの最前線へと突き進む彼らの動向に、今後も要注目だ。

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